23日の夜、帝国劇場でミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険」を鑑賞。

 

******* 演劇サイト より ********
19世紀、イギリス――。貴族階級の一人息子、ジョナサン・ジョースター(松下優也/有澤樟太郎)は、“ジョジョ”の愛称で呼ばれ、父ジョースター卿(別所哲也)の厳しくも温かい教育の下で“本当の紳士”になるよう育てられていた。そのジョースター家に、スラム街で生まれ育ったディオ・ブランドー(宮野真守)が養子として迎え入れられる。病死した父ダリオ・ブランドー(コング桑田)が、かつてジョースター卿の命を救った恩人であったため、ジョースター家に引き取られたのだった。二人は対等に育てられ、逞しく成長していくが、ディオは、“ジョジョ”の全てを奪おうと画策していた。愛犬ダニーや友人たち、初恋の相手エリナ・ペンドルトン(清水美依紗)、ついにはジョースター家の財産までも次々と侵略していこうとする。ディオの邪悪な企みに気が付いた“ジョジョ”は、ロンドンの貧民街・食屍鬼街(オウガーストリート)に向かい、そこで仲間になったスピードワゴン(YOUNG DAIS)の協力を得て、ディオの陰謀に加担したワンチェン(島田惇平)を連れて屋敷に戻る。絶体絶命となったディオは、ジョースター家に飾られている、闇の力を持つ<謎の石仮面>を利用し、強大な力を得る。圧倒的な力を手にしたディオに対抗するため、“ジョジョ”は〈謎の石仮面〉を追い続けるウィル・A・ツェペリ(東山義久/廣瀬友祐)の厳しい修行に耐えて〈波紋法〉を体得し、スピードワゴンとともにディオとの決着をつける旅に出る。一方、ディオは切り裂きジャック(河内大和)や伝説の騎士たちなどを従え、邪悪な帝国を築いて“ジョジョ”の訪れを待つ。“ジョジョ”とディオの長きにわたる因縁が、その奇妙な冒険が、いま始まる——。

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筆者が観劇した夜はWキャストは有澤樟太郎が演じた日。

 

貸切公演の日だったのだが、3時間半の長丁場にもかかわらず満員の帝国劇場内は終始熱気が溢れていた。

 

1986年から始まったという原作漫画のファン、そしてテレビアニメ、劇場アニメ、ゲーム化、とその世界の人々から圧倒的な支持を、それも長年において得ている作品だけに待ち望んだ”ジョジョ作品ファン”という人たちが多くいるのだろう。

そんなマニアな人たちのマニアックなコメントが劇場のそこここから聞こえてきた。

 

私のようにそれらのどれにも触れてこなかった人で、役者の河内大和のファンだから、そして演出の長谷川寧の仕事をみたいという理由でそこにいた観客にとってはアウェー感いっぱいーーーというか、原作も読まずに事前にリサーチもせずにごめんなさい、、という気持ちになった3時間半だった。

 

ロビーに貼ってあったポスター

 

そんなわけで、作品背景を知らない私にとっては、ちょっとおいてけぼり感のある観劇だった。

 

見どころとしては、円形ステージの枠が360度回転して閉じては開く、、そしてその開いた時に世界がガラッと変換しているというその舞台機構。

急階段がそこに付いていて、シーンが展開すると同時に役者たちがその階段からわいて出てくるなど、アニメを見ているかのようなスピード感と躍動感、演劇ならではのライブのステージングが魅力だ。

おそらく、そのような大掛かりの舞台機構、そこでのムーブメントという複雑さゆえに開幕延期ということにもなったのかも。

シーン転換のちょっとした「間」も、おそらくこの先、再演ごとに埋められていくのだろうと感じた(ロングランを見越しての公演だと思うので)。

 

それに加え、さすがに昨今のミュージカルブームの中で大手東宝が作成したミュージカルだけあって、役者陣の歌唱力は抜群だった。もちろんドーヴ・アチアの楽曲も個性的で良い!

 

全体的にステージがずっと暗いので、ほんのちょっとでも、または時折舞台照明のトーンをあげてもよかったかも(後半ずっと暗い中だったので)。

 

そして、ミュージカルでも存在感抜群だった河内さん、さすがです!