大雪警報が出て、一面雪景色となった東京、新宿の紀伊国屋ホールでパルコプロデュースの新作、根強いファンがつく劇団ロロの三浦直之の作・演出「最高の家出」を観た。

 

雪が舞いシャーベット状の雪が道路を覆い尽くす夜、、そんな外の街よりもある意味さぶ〜〜〜い感じとなってしまった舞台。

全ての面で噛み合わず、観客を客席に置き去りにして舞台の上だけが盛り上がっているような2時間10分。。。残念。

 

****** 演劇サイト より *******

【あらすじ】
結婚生活に疑問を感じ、家出をした立花箒たちばなほうき(高城れに)。
 道中、無一文になり途方に暮れていたところ、出会った藤沢港ふじさわみなと(東島京)に「住み込みの働き手を探している劇場がある」と聞き、劇場を訪れる。そこで与えられたのは、舞台上に作られた“模造街”で、ある役を演じる仕事だった。
この劇場ではたった1人の観客のために、7ヵ月間をかけてひとつの物語を上演しているのだが、港が家出したせいで、箒は代役を務めるハメに。
 舞台の主演蒔時アハハまきときあはは(祷キララ)は「相手役が変わるならやらない」とゴネるが、物語の幕は上がり、箒とアハハはチグハグな関係のまま芝居を続ける。
演劇と現実の区別がつかなくなった男、眠りを忘れて働き続ける裏方、舞台上だけ雄弁な言葉を失った俳優。箒は奇妙で愉快な面々に振り回されながら、次第に劇場での暮らしに心地よさを覚え、アハハとの友情を深めていく。
 そんなある日、劇場に箒の夫・向田淡路むこうだあわじ(尾上寛之)が現れ、さらに港も戻ってきて、“模造街”の秩序が崩れはじめる……。
 舞台上と舞台裏、それぞれの”家出”が重なり合って生まれる、ファンタスティック迷走ストーリー!

*********************

 

主役であり座長(?!)であるももクロの高城れにさん、、、初舞台で荷が重すぎたか、、もしくはその役目が把握できていなかったか、、とにかくその”座”に馴染んでいないで、一人別箇に舞台に居る感じ。劇団ロロの劇団員も何人か関わっている中でアウェー感が最後まで抜けきれなかった。

 

また、劇団ロロのホーム公演では笑いをとりながら観客を唸らせるセリフがことごとく空中分解して客席に届かないままどこかへ消えていってしまっていた。

 

準主役の蒔時アハハ役の祷キララの魅力だけが名前のようにキラキラと光を放っていた。