上野の東京文化会館で熊川哲也率いるKバレエの「蝶々夫人」を観た。

2019年の初演時には「マダム・バタフライ」としていたのだが、今回は日本語タイトルに変更。

 

そうした理由に繋がるのか、より純日本スタイルにこだわった振り付け(男性パートにバレエではあまり見ない日本の祭りのような振りが)、所作(蝶々夫人がカーテンコールでも床に頭をつけて深々とお辞儀をしていた)、そして衣装もさらに着物スタイルであることが際立っていた(まるで着物を着ているようなまっすぐのシルエットの衣装に草履を履いているダンサーもいた、蝶々夫人はおかっぱヘアーーそこには踊りに適したトリックがあるのだろうが)。

 

私が観た回はピンカートンを堀内將平、蝶々夫人を成田紗弥が踊る回だったのだが、今回はチラシにあるようにジュリアン・マッケイが参加しているのも注目する点。

 

蝶々夫人のお話自体は確かにクラシックなのだが、舞台の演出は衣装、美術、振り付けを含め最先端だった。

 

この作品、日本発作品として海外で上演するのが良いと思う!!