新国立劇場中劇場でパルコプロデュースの芝居、フレンチとブリティッシュのミックスであるアレクシス・ミシャリク(40歳)の2016年のヒット作で、シラノ・ド・ベルジュラックの作者であるEdmond Rostandの大逆転成功ストーリーを描いた「エドモン」を観た。

主役の劇作家エドモンをNEWSの加藤シゲアキがしっかりと、あぶなげなく好演している。

 

******** 演劇サイト より *****

どんな舞台にも「初演」の「初日」がある!名作戯曲の誕生秘話を描いた大ヒット作の日本初演!
自身も作家として活動する加藤シゲアキがスランプ中の“書けない”劇作家役に挑む!
抱腹絶倒のドタバタ幕内コメディ!
フランス・モリエール賞5冠の劇場愛にあふれた話題作の日本初演!

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先日、三谷幸喜作の様々な困難をくぐり抜けどうにかこうにか幕をあけるまでのバックステージでのドタバタを描いたコメディ「ショー・マスト・ゴー・オン」を観たが、今回のドタバタはパッとしない作家・詩人のエドモンが起死回生をかけてフランス演劇史に燦然と輝く名作「シラノ・ド・べルジュラック」を執筆、上演し大成功をおさめるまで(劇中で1897年の初演時には40回のカーテンコールを記録して大盛況だったと言っていたけど。。。40回ってすごいですよね。その場にいた観客たちはまさに奇跡の瞬間を目撃したってことですよね!)の紆余曲折がコメディらしいクセのあるキャラクターたちとともに描かれていく。

 

作者はTom Stoppard の代表作の一つ「Shakespeare in Love」のような戯曲を書きたいと思いこの作品を書いた、と新聞のインタビューの中で話していて、もちろんエピソードの数々はオリジナル、フィクションなのだが、ストレートなドタバタコメディとしての嘘っぽさ(こじつけ)とシラノの戯曲の中身と実際にそれが初演時に思いがけない大ヒットとなった史実とがうまい具合にブレンドされている。

 

マキノノゾミの演出はそのストレートなコメディに忠実で、セットからギャグ(言葉、そしてアクションにおいても)に至るまで変にひねることなくエンタメコメディに徹している。

 

戯曲作家として岸田國士戯曲賞の候補にもなった才能溢れる加藤シゲアキだが、そんな彼の才気とアイドルとしての華、リーダーシップが活きる役柄で常に真ん中で舞台を引っ張っていた。(これだけそつなくやられると、全く違う、反対のキャラの役もあててみたいと思ったりもする)

 

それにしても昨今の演劇界のトレンドと言うのか、、ジャニーズの方々が出演している舞台を観る機会が増えていて、、若い女子で満杯の会場を目にするのだが、、こんなにたくさん舞台を観ている彼女たちは観れば観るほど、どんどん文化的に成長していくのではないか、と。

男の子たちもガンパレ〜〜〜。