神楽坂のセッションハウスで平原慎太郎のダンスショーケース「B,C&D」を観た。

 

B,C,Dの3チームが日替わりで2作品ずつを上演、私が観た回はB&Dチームの2作品だった。

 

平原のカンパニーOrganWorksに所属するダンサー5人(女性3人、男性2人)によるBチームでは地球内部で起こる地殻変動を身体で表現するような、セッションハウスのパフォーマンススペースをギリギリの端までいっぱいに使い、5人が流れるように、そしてすごいスピードで、お互いがスレスレのところですれ違い、躍動、交錯するダンスをみせた。

穴蔵のような闇の中、懐中電灯の灯りが壁に映し出されたところで間近に迫っていたダンサーに気づく。灯りは身体の流れを、そして人の影を映し出していく。息をつく暇もないほどスピード感に溢れたダンス。

 

そしてもう1本のDチームの舞台ではスペースの角に透き通る布でテントのような空間が作られ、そこから6人の女性ダンサーが登場。異国情緒あふれた衣装が美しく、その中には全身をベールで覆ったダンサーも。彼女らは顔面も薄い布のベールがかかっていて表情を見ることはできない。

 

チームの特徴として「分解と生成の意味を表す身体の強いダンサー達によるユニット」と主宰者のネットページにあるように、細身の彼女たちは情熱的で力強いダンスを見せてくれた。