荻窪KARAS APPARATUSダンススタジオにて勅使川原三郎、佐東利穂子によるシェイクスピア「オフィーリア」を観た。

 

約一年前に上演された舞台のアップデートバージョン。

 

英国人画家John Everett Millaisのオフィーリアが小川で溺れて、花を持ちながら水面に浮いている絵を想起させるシーンが何度か登場する今作。

 

 

その水に漂う彼女が脳内で思い返しているであろう、ハムレットとの楽しかった日々、そしてハムレットが狂気を帯び彼女をも信じられなくなり離れていく日々、そして次第に彼女自身が常軌を逸していく様子がダンスで語られていく。

 

白いレースの衣装に身を包んだ佐東演じるオフィーリアが髪を振り乱し、狂っていく様を観ることはシェイクスピアの戯曲を読んで感じるような哀しさを感じさせる。