座・高円寺で"Lear" "The Sea" "Restoration" "The War Trilogy" などで知られる英国人作家エドワード・ボンドの「男たちの中で(In the Company of Men)」を観た。

 

今年で3回目、毎年この時期にレパートリー上演(レパートリーなのかどうかは不確かだが)となっている作品。

基本的な演出は変わらず(by佐藤信)、その回ごとに役者たちが若干入れ替わっている。

—今回は第2回目のキャストから引き継いで出演されている方が多かったが。

 

軍需産業で富を成したオールドフィールド(大森博史)と孤児でありながらオールドフィールドに拾い上げられ、跡取りとして育てられた息子レナード(松田慎也)の信頼関係、世代間格差、さらに大富豪のオールドフィールドのまわりで彼の財産を狙う人々、秘書や会社の買収を狙う人物、屋敷の使用人などによる二転三転のパワーゲームが展開される。

 

3年続けて観続けているのだが、毎回この3時間の芝居を最後までワクワクした気持ちで観続けられている。

それほどにドラマとして面白い。ちょっと出来すぎている感もあるが、やはり立場が急に逆転したり、思わぬ方向へと物事が進んだり、、とストーリーを追っていきたくなるよく出来た戯曲だと思う。

 

とは言え、男たちだけのパワーゲームというのも、、やはりマッチョな一昔前の社会かな、と。

 

今回の座組で言えば、若い二人(山口賢人、内藤栄一)がちょっと似たような雰囲気で、時々あれ?どっちがどっち??となった。若手のもう一人、松田慎也はその体格(かなりの長身)だけで一目瞭然なのだが。