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13日、井上ひでのり演出による、ミュージカル「TOMMY」をROLLY目当てで観に行く。

平日の昼間ということもあり、日生劇場の入りは60%ほど。殆どが女性、中川晃教人気かはたまたThe Whoの音楽関連ファンか。

監督の井上氏はケン・ラッセルの映画版('75)になるべくちかづくようにとこの日本版の舞台を作ったそうです。ちなみにロックバンドThe Whoのピート・タウンゼント自らが指揮をとり舞台化したブロードウェイ版は映画版よりもかなりマイルドな内容で、希望を盛込んだ作風だったという事です。(未見なので、すみません)

ま、ごちゃごちゃ言ったところで、この日本版の失敗作の言い訳にはならないのですが、、昨年 新国立劇場で上演された やはり英国スカバンドの大御所、マッドネスの曲を題材にしたミュージカル「Our House」同様、制作者の思い入ればかりが前面に出た、なぜこれを`日本でやるの?’式失敗ミュージカルでした。

まず、もとの(Brilliantな)映画も知らない、予備知識が全く無い観客(そういう人はチケット高いし、見に来ないかもしれませんが)には芝居の話自体分かったとは到底思えない程の無理矢理な進行ですし、それに加えて、結構前の方の席だったのですが、マイクを通した歌の歌詞が全く聞こえず、しらけっぱなし。

タウンゼントの幼児虐待体験から出来たという本作、その後の彼の幼児ポルノサイト疑惑(その後容疑は一応はれましたが)などなど、、今やるとしたら、この話そのままでは通じないでしょう。
トミーが虐待される場面などは、思わず目を覆ってしまいましたよ。

いつ、どこでやるのか、、作品選びは慎重にとお願いしたいものです。