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まだまだ風が冷たいですが、運動不足の私たち夫婦はこのところ週末の午後には近所の小さな公園でフランス生まれのスポーツ(遊び??)ペトングを楽しんでおります。

ビールを数缶とおつまみを持参し、写真のようなペトング用のマイボールを持って夕方のマッチに挑みます。

という事で、昨日も同じ様に自宅から歩いて2分の競技会場(と言っても本当に住宅地の一画にある小さな公園)へ、するとそこには先客が。
お父さんと女の子が仲良く遊んでおりました。

一応、気を使いながら道具を取り出し、じゃまにならないように遊び始めようとしていると、、案の定、こちらの様子を伺っております。
どうもこのペトングという遊び、そのシンプルさからか人の興味を引く特性があるようで、私たちが遊んでいると犬の散歩に通りかける人たちなども「何の遊びなんですか??」なんて話しかけてくる事もこれまでにしばしばありました。
気さくなお父さん(おそらく30歳前後)が「あ、、それ何でしたっけ?どっかで見た事あるなー。。」なんて自然に私たちと話し始め、それではという事で一緒にプレーをすることに。
今度小学校に上がるというりなちゃんも、金髪の大男にちょっとシャイになりながら、お父さんの陰からボールを見ています。

まず、ペトングという遊びについて説明すると、、、要は写真の中に写っている小さな木の球(コショネ/豚のしっぽ)を投げ、その後次々に銀色の球を一定の位置から投げ合って(転がして)、最終的にそのコショネに一番近く銀の球を投げた人が勝ちというものです。

ゲーム自体はとってもシンプルなのですが、これが、やった人は分かると思うのですが、なかなか奥が深い。
大抵が外の公園などでやるので、まず地面が真っ平らでは無く、、それによってボールの転がり方が変わります。そして、ただ近くに転がすだけでなく、既にある敵方のボールを後からはじき飛ばしたり、、コショネ自体に当ててコショネの位置をずらしたり、、といろいろな事が出来るのです。

で、何と言っても、このゲームの最大の利点が誰でも楽しめるという事。運動神経なんて関係無いのです。

実際、最初はなかなか球を近くへ寄せられなかったりなちゃんも、回を重ねアンドリューのアドバイスをもらうと素直に投げる分、、ゲームに勝つ回数が増えてきました。

今の時代、親子関係の不和が取りざたされ、子が親を殺したり、育児放棄なんてニュースに気分を害したりしますが、今回会った、お父さんとりなちゃん、、少しの間触れ合えばその親子関係が健康的かどうかというのはすぐ分かりますね。しつけもちゃんとしているかどうかもゲームをしていれば一目瞭然。

りなちゃんは子供ながら、際どい判定にも非常に公平で、自分の球がほんの少しだけ(例えば)アンドリューの球よりも遠いと、、冷静に公平に判断し、だだをこねる事も無く「うーん、今回はアンドリューさんの方が近いよね!」と負けを認めておりました。

きっとあの親子は毎週末、いっしょに何かをして過ごしているのでしょう。帰る時も「あ、5時になったから、そろそろ帰らないと。。」とゲームに加わって来た時と同様、自然に普通に、帰って行きました。きっと、お母さんがご飯の用意をして待っている時間がそろそろなのでしょう。

とっても楽しいひと時を過ごさせてもらいました。どこの誰かは分からず、お父さんと呼ばれ続けていたきっとご近所のXXさん、また一緒にペトングやりましょうね。