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世田谷パブリックシアター(SEPT/三軒茶屋)にてアジア現代演劇コラボレーションプロジェクト「モバイル」を観た。

2年前、同じくSEPTで上演されたアジアの演劇人達のコラボレーション舞台「ホテルグランドアジア」の時は取材をしまして、その時には製作過程の方が完成形の舞台よりもおもしろい、という何とも皮肉な結果にこれもこの実験的プロジェクトの一つの答えであろうと納得したものでした。

前回吹き出していた諸処の問題はその後解決されたのかしらん、と半信半疑で観に行ったのですが、今回の舞台は見事に、いやそれ以上に素晴らしく出来上がっておりました。

アフタートークで監督のアルヴィン・タン氏の話を聞いていたら、前回のホテルグランドアジアと今回の舞台は続きもののプロジェクトでは無くて、同じ様な趣旨のーアジアの演劇人たちによるコラボレーションプロジェクトー案であったために出演者、参加者などが重複しただけとの事でした。

今回は通常の舞台づくりの定石通り、原作者、監督、そして俳優それぞれの役割分担がはっきりと別れていたようです。それぞれの役割にCo- directorなど複数人が関わっていたようですが、それでも前回のような全員が全役割的な非常に混みいった構図ではなかったようです。

それにしても、劇をみて思った事は、、「本当に日本人って、アジアで嫌われているのねー、」という事。ほとんど良く描かれている日本人、日本の行政機関は無く、それにも増して、日本人作家が加わっているにもかかわらず、日本人が描く日本人ですらかなり自虐的に救いのない人として描かれておりました。

実際に行なわれたワークショップなどから生の声をひろって作られたということなので、これが現実なのでしょう。

従軍慰安婦問題は今となってははっきりと証明出来ない、、なんて世界の赤っ恥発言してるうちに、本当にアジアの中で孤立しちゃうのに。。
もう少し、目を大きく開けて世界を見た方が良いよね。ブランド品や高給時計買いあさってる場合じゃないっつーの。