1950年代からジャズ・プロデューサーとして活躍していたクリード・テイラーは、1969年にA&Mから独立して、自己のレコード会社CTI(クリード・テイラー・インコーポレイティド)を設立する。
このCTIレーベルの諸作は、イージーリスニングだとかコマーシャリズムだとか言う硬派のジャズ・ファンによる批判を浴びつつも、所謂クロスオーヴァー / フュージョン・ブームの先駆けとして、広範な音楽ファンに支持されたのだった。
さて、このアルバムは、そんなCTIの中では最もジャズっぽいものの一つだ。全曲がフレディ・ハバードのオリジナル。スタンダードもポップ・チューンも無い。アレンジャーによる編曲さえも為されていない。コンボによる一発録りに近いセッションだ。
しかし、ここでの演奏に漂っているのは、自然発生的な熱気を一度カッコに入れてしまったような独特のクールネスだ。それはジャズ・ミュージシャンの肉体から滲み出る、豊穣なジャズっぽさをそのまま表出せずに、整理・検討した上で提示する "ジャズの対象化" の視点であると言えるだろう。
このアルバムが、知的なクールネスとでも言った感覚を強く感じさせる理由として、フレディ・ハバードの曲としては珍しく?、カッチリとした構成美を持っている事が挙げられる。
後にVSOPクインテットが採り上げるタイトル曲は、エイトビートでジャズ・ロック風のテーマの中に、4度重ねの和音の全音進行を上手く取り入れて、浮遊感に溢れた雰囲気を醸し出している。
こうしたクールでモダンな舞台の上で、ハバードのトランペットは雄弁で熱気があり、それでいて全く無駄なく構成されたソロを吹いている。アルバムとしての統一感を感じさせながらも、奔放なソロを抑圧せずに、充実したプレイを引き出す事に成功している。このアルバム『レッド・クレイ』はフレディ・ハバードの代表作と言って良いだろう。
ー 1991年2月 村井康司さんのライナーノーツより
Freddie Hubbard / trumpet
Joe Henderson / tenor sax
Herbie Hancock / piano
Ron Carter / bass
Lenny White / drums
♫ Red Clay 1970
デビューアルバムで、この曲を歌っているという。
行く末おそろしや … 。![]()
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