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落ち着つきはじめたころからのリニューアル中。メインは琵琶湖でのバス釣り。釣果のためになる情報や派手な釣果写真はあんまりないかも。他、琵琶湖以外の場所や海釣りの話などもできればいいなと。


実はこのブログには8月に書いた記事がひとつもない。公開、非公開ともに。ということで、これは初の8月の記事。なんとなくめでたい。3年目にしてついに辿りついた8月だ。こっから年末あたりまであと数ヶ月、これらを埋めればやっと1年が繋がるというところで。さて。

8月

夏は続く。日中の蝉の鳴き声はいくつも重なり途切れることなくいつまでも聞こえる。今日も当然のように暑い。

朝の琵琶湖は、西の波と東の凪。凪は一段と輝きを増す。

この頃になり、朝の途中に学生服姿の若いのを見かけなくなる。いっときは毎日のようにいた2〜3人のグループも今はなく。かわりに、たまに部活っぽいのをちらほら。この時期、あの子達は朝のうちベッドの中にいてまだ夢でも見てる最中か。まぁ、若いうちはよく寝るから。おかげで、人少なげな歩道は、すっかり落ち着いた様子へ。

ただ、夕方になると車の渋滞が酷い。確か先月の連休からはじまったこの渋滞はほぼ毎日、決まった時間に必ずノロノロ運転の車がずらりと並ぶ。

どうやらみな何かを求めて琵琶湖のまわりにやってきて夜になると家に帰るらしい。そんな人がものすごくたくさんいてのこの渋滞、車内で過ごす時間がかなり増える。そこで、買い込んだ音楽をひたすら聴く毎日。

いつか、ふと、対向車線を走るトラックの運ちゃんが、なぜだか知らんが自分の両頬を2つの手で激しくビンタしながら通りすぎていく光景を見る。ちょっと笑う。

それから「寝技!寝技!」と叫ぶ女性を乗せた背後の車。音楽をある程度の音量で聴いていてのそれに驚いてミラー越しに覗けば、身体を反り返らせて爆笑する姿がそこにあった。

ときどき、こんなふうに、渋滞中の道の上では、なんとなく記憶に残る場面に遭遇する。

話は変わり、そういえば、このブログには原型となるブログがあって、それを作ったのが確か3〜4年前の8月頃だった。はじめてすぐ60cm近い魚が釣れたりなんかして、わりと縁起のいいブログだったと思う。

その60cm近い魚を釣ったのは、南湖西岸の某河川。河口に広がるアシに絡んだ極めて浅いハードボトムをシャロークランクで叩いていた時に釣れた。今から思えばザリガニのイメージだったのかもしれない。さらに別の日には大きな鯰を釣ったりもした。

このように出だしこそ賑やかな釣果に恵まれたブログは、それより以降、釣りに行く余裕があまりなくて、2〜3の記事を更新しただけで自然に辞めてしまっていた。

あの頃からもうずいぶん日は経つ。その間に釣りのやり方もかなり変わった。当時の釣りは、忙しい合間に夜の小1時間ほど、似たような場所へ通ってばかりのもの。毎回のように見慣れた風景を何度も見て過ごす。だから、釣果なんてものはたいしたものじゃなく、琵琶湖のことも今よりさらに何も知らない状態だった。知っているのは極めて狭い範囲の、しかも夜のひと時だけ。

それがいまは、休日ともなると、琵琶湖のあちらこちらへ向かっている。その中でいくつか印象に残っている景色があり、うちのひとつが湖の最北にあるとあるワンドの奥から向こうに広がる景色を見た時のこと。

そのワンドは最も北の周囲を山に囲まれた所にあり、入り口を2つの岬に絞られ、その向こうに沖が広がる。再奥には小さな漁港と公園に砂浜、それから川幅が数メートルほどの音もなく流れ込む川があった。

はじめてそこへ訪れた時、そのいちばん湖の奥まった所に浸かって静かに凪いだ湖面に釣り糸を垂らし辺りの様子を伺っていた。

岬の向こうは少し霞んで果ての見えない湖の様子が見え、ワンドの入り口付近は波立っていた。そこにウィンドサーフィンの帆がいくつか。近くの小さな漁港には古く見える船が繋がれて、少し前にその舟底の影にバスが揺らいでいるのを見ていた。それから、離れたところで、釣りをする男性がひとり、スピニングリールを静かに回していた。

砂質の湖底で水は思った以上に澄んでいて、ウェーダーの靴底で底を踏みしめると底から小さく砂煙が舞い上がった。風はほとんど当たることがないワンドの最奥、だから恐らく水の動きは少ない場所のはずなのに、水がこれだけ澄んでいることをとても不思議に思う。湖面は太陽をうけて光っていた。

そこに立った時になんとなくはじめて琵琶湖の全てを見た気がした。ただし魚はぜんぜん釣れず。

後に何度か同じ場所を訪れる機会はあったものの全て釣果は同じ。全然釣れない。なぜかあそこでは魚の気配が上手く掴めない。釣り糸を垂らしてもその先に魚がいると想像ができないのだ。もしかしたら本当にいないのかもしれない。

それから、その場所で、赤ん坊の泣き声を聞いたりもした。それは聞き間違いでもなんでもなく、駐車場に止められた車の中でまだ小さな赤ん坊が大きな声で泣いていた。別にその時は気にも止めなかったその時の出来事は琵琶湖の周囲をぐるぐる回っている間にいつのまにかやけに印象に残る出来事となっていた。

今でも時々ふとそこに立ちたくなることがある。けれど遠いからなかなか行けないまま、この渋滞がいつかおさまるのを待ち過ごす。たぶんお盆が開けて8月も末の頃になるんだろうか。