そんなこんなで春も近い琵琶湖のほうはといえば、3月しょっぱなの満月大潮でそろそろ本腰入ってきたアングラーの方も多いと思われる。これからしばらく全国の猛者がロマンを求めて琵琶湖にどんどん集まりだすんでしょう。
ロマンは人の数だけあって1匹の魚に求める価値はもちろん人それぞれで何に価値を求めるかはその人の考え方や感じ方に大きく左右されるのでしょうが、やはり、釣り人たるもの少しでも大きく太く重い奴を激しく要求してしまうだろうし、そんな奴と出会える確率が高まるのがこれからの季節でもある。
そんな季節に狙うべきポイントは何処なのか、とても重要な問題ではあるが、今の私にはべきにふさわしい理由付けを探りあてる実力も経験もなく、だからといって何も手掛かりなく、当てずっぽうのまま満足もできないので、実力者達が小出しにする情報を必死にかき集めながら、不恰好なツギハギだらけのコラージュを作りあげ、ほとんど空想上、ファンタジーのごときイメージの中へ潜りこんでいく。
そこで、何か偉大な気配を胸に釣果のイメージを膨らませつつ、過去に経験した、あの手や腕にビンビンくる絞りこまれるような「奴」の引きが体に淡く染み込んでいて、高揚する気分とともに具体的な釣りの要素を決定していくのだけれど、結局、どうしたかといえば昨日と同じポイントへ入り昨日と同じ釣り方を実践した。
夜もはじめの頃に釣りをはじめて東の空にはまだ低いところに黄身がかった満月があった。風は昨日ほど強くなく冷たくもなく、ただこれは昨日の防寒着の反省ですこし厚く着込んでいたのでそう感じただけなのかもしれないが、居心地は悪くなかった。幸いなことに人の気配はなく、ピンとした琵琶湖のほとりで期待に高鳴る身体が少し心地良かった。
昨日と同じように細かく刻んでいくようにしてキャストを繰り返すが気になったのは北側の面で、昨日は北西の風が強くあまりまともに探れなかったが今日の風ならば、微かに北風が吹いているくらいならば、北側の方がいいだろうとそちらを少し入念にチェック、すると数投できた。
40にもみたない魚がまとめて岸へ近づいているのだろうか、もう季節は完全に進んでいると判断してよいのだろうか、いつものようにサイズは物足りないけれどアタリが続くのは正直楽しい。
少し間が空いて
およそ30分の間に続けて3匹の釣果はもちろん今年はじめてで明らかに何かはじまった感を意識してしまったが、3匹目を釣ってラインを結びかえていた頃ぐらいから強く北西の風が吹きはじめ、そして、沈黙、アタリがまったくなくなる。
もう少しダラダラというかポツポツというか、釣れ続けてくれるものなのかなと思っていたが、ここまで明暗はっきり分かれると、いかにタイミングを合わせるかが重要なんだと再確認した。、
その後何もなく終了。結局でかいのはとれんかった。


