四.この固いものの正体は・・・(2) | のあのあlife

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『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

遠くから近づいてくる年老いた宦官(ファングァン)に向かって、トギが慌てて腰を折り曲げた。他のものたちも彼に続いて腰を曲げた。ずっと探るような視線で不通内侍(プルトンネシ)たちを見ていたチェ内官(ネグァン)が後ろ手を組んだまま言った。

「今日お前達を呼んだのは、別に頼みたいことがあるからだ。だから恐れる必要はない。」
「そ、そうでございましたか。そのような深い意味すら分からず、余計な不安に震えておりました。」
チェ内官(ネグァン)の慈愛に満ちた言葉に、初めて不通内侍(プルトンネシ)たちが顔を上げた。しかし、依然として疑問は残っていた。多いも多い、宦官(ファングァン)達の中で、なぜよりにもよって自分たちなのか?いつも不通(プルトン)となってしまう、内侍府(ネシブ)の悩みの種である私たちに、どんな用があってこのように呼び出したのだろうか。その疑問に答えるかのように、チェ内官(ネグァン)がラオンを除いた四人の不通内侍達を指名した。
「お前達はここにいるユン内官に着いていくように。」
チェ内官の命が下るやいなや、トギ、サンヨル、それに後の二人の不通内侍達はユン内官について行った。その後ろ姿を見守っていたチェ内官が、妙な目でラオンを見つめた。やがて彼のしわの寄った口元が開いた。
「お前だったか。お前がそのホン・ラオンなのだな。」
意味深長な一言と共に、チェ内官(ネグァン)がもう一度ラオンを上から下までまじまじと見た。
「はい。小人(ソイン)がホン・ラオンでございますが・・。」
なぜそのような目でご覧になるのですか?
「そうか。お前がまさにそのホン・ラオンだったか。本物の手先の器用な内官(ネグァン)・・・・。」
過去の失敗を思い出したチェ内官はつい言葉尻を震わせた。その時の小さな失敗で、王世子邸下(ワンセジャチョハ)から無言でどれだけ冷たく睨まれたか分からない。老いると気が利かなくなるとは言うが、まさに私がそうだった。主君のお気持ち一つ、まともに察することも出来ぬ宦官だとは。チェ内官(ネグァン)は、愚鈍な自分に向かって軽く舌打ちをした。
何かこみ上げてくる様子のチェ内官(ネグァン)を見て、ラオンが聞いた。
「どうかされたのですか?」
「ふん。ちょっとばかり思うところがあってな。ホン内官(ネグァン)、お前は私についてきなさい。」
チェ内官は何の説明もなく歩き始めた。少し躊躇ったラオンだが、やはりその後ろに一生懸命ついていった。東宮殿(トングンジョン)を出たチェ内官が絞り出すように言った。
「私がお前を探して何度も足をあちこちに運んだが、その度にお前はいなかった。」
胸がぎくりとしたラオンは、わざと遠い虚空へ視線をやった。ヨンの命でチェ内官が自分を探していることは、実は早くから知っていた。その都度あちこちに逃げていたため、チェ内官は無駄足になってしまっていたのだ。意図せず彼を困らせてしまっていたため、何となく申し訳ない気持ちになった。
「次からどこかへ行くときは、必ず周囲の者へと行き先を伝えておくように。そうすれば無駄足を踏まずにすむからな。」
幸いチェ内官はラオンが意図的に逃げていたとは気づいていないようだった。
「必ずそうさせていただきます」
今回ではっきりと分かりました。飛び越えようとしたところで、そこは断崖なのだと。
あのように必死で逃げても、世子邸下(セジャチョハ)の命という一言で、神妙にヨンの前に連れて行かれるのだから。
 
 
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来るかな来るかな・・・・・。
 
(笑)
 
 
途中寝ちゃったからここまで~( ´艸`)←ドンヨンペンミに行った途中、新幹線で☆彡