十七.チャン内官の心配(6) | のあのあlife

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『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

仕事を終えて、資善堂へと戻るやいなや、ラオンはビョンヨンを探した。

「キムヒョン!キムヒョン!」

いつも大梁の上で、やることもなく寝ていたビョンヨンだが、資善堂のどこを見てもいないようだった。

「キムヒョン。一体どこへ行かれたのですか?」

手に持っているホンの重みが、今日はもっと重く感じられた。それでも、落胆してはいなかった。講經(カンギョン)まであと五日。まだ時間はあった。最も急ぐのは、意味解釈だった。意味を知ってこそ、文章を憶えることも一層容易になるだろう。

「キムヒョンが帰ってきたら、キムヒョンと頭を並べて意味解釈をすればいいわ。そうしたら三日以内に、この本の意味解釈を終えることができるから、残った二日間で、すらすらと覚えればいいでしょう?そうよ、チャン内官様もおっしゃっていた通り、文字をいくつか覚えるだけなのに、壯元(チャンウォン)が何よ?できるわ!ホン・ラオン、ちゃんとできるわよ!」

自らを励ますと、ラオンは意志を燃やした。しかし、遠くで人定(インギョン)を告げる金の音が聞こえてきても、ビョンヨンは帰っては来なかった。字がぎっしりと書かれた本棚を残し、ラオンは長いため息をついた。いつこんなにも多くの意味を解釈しろというのか。それでもずっと気を落としてばかりはいられなかった。

「やるだけやってみないと。」

静かに口ずさみながらラオンは、頁を捲った。しかし、ほんの数枚が移る前、首が横へとこくりと傾いた。

こく。疲れた日常に、疲れた体は、意志とは関係なく、眠りの底へと彼女を導いた。

 

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次は

十八.おかしな事 (1) です★(*^▽^*)

また絡みも出てきて楽しくなりますよん♪(●´ェ`●)ポッ

 

 

もうほんとに大好き(*>ω<*)