九.満月の晩(2) | のあのあlife

のあのあlife

『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

少女が去った後、三人は、誰が先にと言うこともなく、楼閣に佇む椅子を見つけた。少し重く感じられる沈黙を破ったのは、ラオンだった。
「不本意ではありますが、泣いている女人を追い出した格好になってしまいましたね。」
しょげた顔で、頭を書いていたラオンが、ヨンへと振り返った。
「ところでですね。さっきの少女、どうも、幽霊などではない気がしますよね。」
腕を組んで座ったヨンは、関心のない口ぶりで、口を開いた。
「少なくとも幽霊じゃないことははっきりした。」
ラオンとビョンヨンが頷いた。その少女は、確実に幽霊などではなかった。
「私と同じ年頃か、でなければもう少し幼く見える女人でした。そんな幼い女人がどうしてあんなにも悲し気に泣いていたのでしょう?」
「なにかあのように泣く(その一言一句全て)事情があったのだろう。」
夜更けの時刻、まだ、幼い少女が白装束(ソボク)を着て、静寂な楼閣でひれ伏して泣いていた。間違いなく普通の事情などではないだろう。
「もしかしたら、誰かに虐められたのではないですか?」
「いじめ?」
「そんなことはありませんか?宮殿に入るときに先輩に差し上げえるお土産を準備していなかったり、でなければ、新参礼(シンチャムレ)を行うのにお金を少なく献上するという罪でいじめを受けることもありえるではないですか?」
自分の境遇を顧みて、ラオンが意見を出した。まっすぐな姿勢で座っていたヨンが、横目で彼女をじっと見下ろした。
「もしや、そのような理由でいじめを受けているのか?」
「違います。ただ、そういうことがあるのではないかと、推測してみたのです。」
ラオンが、シラを切ると、彼女に向けていた視線を戻して、ヨンが話した。
「宣祖(ソンジョ)王時代から、行き過ぎた新参礼を禁止せよという命が下りている。もしや、不当な理由で新来(新來)を苦しめたのがばれた日には、熱した杖で叩くという厳かな国法があるのに、あえてそのような大胆なことをする者があるのか?」
「・・・・・。」
ソン内官を思い出しながら、ラオンは、寂しく笑ってしまった。
それほど大胆なことをする者がいるんですよ。世の中は、花草書生(ファッチョソセン)が考えるよりもずっと険しく、身勝手なんですよ。
「そうでないなら、一体どんな理由でしょう?」
ラオンは今度は後ろを振り返った。楼閣の手すりには、まさに、今の状況とは何の関りもないというような表情で、ビョンヨンが柱にもたれかって、傾いて座っていた。
「キム・ヒョン。キム・ヒョンは、どのようにお考えですか?」
「・・・・・。」
ビョンヨンは、返事の代わりに、首をふと回した。分からないという意味なのか、関心がないという意味なのか、さっぱり見当がつかなかった。
その時、ヨンの声が、沈黙を破った。
「その子の衣服、白装束だった。」
「寝衣じゃなかったですか?」
「一見寝衣に見えたものの、確かに白装束だった。」
「目も効きますね。」
「月夜に誰もいないところで、白装束を着たまま泣いている理由なら、たった一つしかないようだが。」
「え、心当たりでもあるんですか?」
ラオンが目を輝かせて、ヨンを見上げた。ヨンは、感情のない視線でラオンと向き合った。何も浮かんでいないヨンの顔、その顔に含まれた、がらんとした空虚さは、見る人の胸を痛いほど刺してきた。
これだからあの少女は逃げたんじゃないの。
ふと、ラオンは、花草書生の後ろに、視線を回した。彼女の大きな目に、一点の雲もない黒い夜空が映った。
************************************
気に入ってくださったと教えてくださったお友達に(笑)
 
さぼらずちょこちょこ始めます(笑)あはは☆
 
今日はボゴム君のシンガポールファンミでしたね!!もうすっごく良くって・・・羨ましくって隠していた嫉妬心がむくむくでした!!!見るのも胸が痛かった~~!!!・°・(ノД`)・°・
 
もう、ボゴム君、好きすぎます!!!!
 
・・・眠い。とりあえず中途半端ですが・・おやすみなさい~♪