今夜の月が凛としてきれいだった。もうすぐ満月なのだろう、まん丸お月様がほほ笑んでいた。今日は、昼から近隣の商業施設に、夫と共に法事でお寺にお供えするお菓子と兄弟たちに渡すお土産を買いに行った。

 

 大分にある父の実家のお寺での法事である。住職は私のいとこにあたる人で、母の七回忌なので、略式化したいところではあるが、なかなかしきたりがあって大変である。私は、仏前にお供えする菓子折りの用意を担当することになり、二種類のお饅頭と氷菓子が入った詰め合わせを買った。九州に住む兄や姉は、本堂に飾るお花や果物、お寺さんのお土産などを用意してくれる。

 

 実家の宗派は、天台宗なので、法事の時には御霊供膳(おりくぜん)という小型のお膳を必ず仏様にお供えする。お膳に乗せるものは、白飯、煮物、お吸い物、煮豆、和え物、漬け物などである。それを小椀にもって、仏前にお供えするのだ。御霊供膳も姉たちと分担して持参することにした。私は、煮物(人参、椎茸、コンニャク、高野豆腐、インゲン)担当なので、前夜作って、持っていくことになる。

 

 久しぶりの祖父母のお墓参りとなる。母の三回忌法要のときは、コロナ真っ只中の2020年だった。都会から田舎に帰省すると、コロナを運んでくるのではないかと、周りから白い目で見られていた頃である。新幹線に乗るのも命がけだった。どこで、コロナに感染するかわからないという恐怖に人類がおびえていた頃だった。

 

 誰のせいでもなく、誰が悪いわけでもなく、皆が得体の知れないウイルスにおびえていた。目に見える敵も怖いけど、目に見えないものから身を守ることの難しさを、私たちはこの数年で学んだ。依然、コロナは終息してはいないが、2023年5月にコロナが5類に移行してからは、緊急事態宣言による行動制限やマスクの着用なども個人の判断となった。

 

 でも、長時間の乗り物、新幹線や飛行機、バスに乗るときは、私はマスクを着用する。この意識は、これからもしばらくは続くことになるだろう。もし、私のブログを数十年後に誰かが見たら、こんなことがあったんだと、人類の歴史の記録として役に立つのなら、私はこれからも今の世の中のことをしっかり書いていこうと思った。お墓参りや法事は、この先の未来でも続いているのだろうか。そんなことを今日は考えていた。

 

今日は、こんな歌が頭に浮かびました。懐かしいけど、なぜこの歌?

はしだのりひことクライマックス 「花嫁」

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