今回はプチ授業!
中学受験の算数って「図を描こう!」と
よく言われますよね。
でも、受験生や親の中には、
「どうして図を描かないといけないの?」
そう思う方もいるかもしれませんね。
そこで今回は、図を描くことの重要性を、
直感的に理解してもらおうと思います。
さっそく、問題です!
10秒ほどでいいので、お考えください。
問1:お盆にサンマ定食がのっています。
お盆の上半分に、サンマの塩焼きが
置いてあり、サンマの尻尾の
付け根には「大根おろし」と「すだち」
があります。お盆の下半分には、
左から順に、ご飯、かぼちゃの煮物、
漬物、味噌汁が配置され、
お盆の一番下には、お箸があります。
さて「大根おろし」と味噌汁が、
すぐ近くにあるとき、サンマの頭は、
お盆の左右どちらを向いていますか?
考えるのは、10秒だけでいいです。
「え、ちょっと待って」
「まだ答え出てないんですけど。」
そう思った方も、大丈夫。
このまま読み進めてください。
続いて、第2問!!
こっちは、どうでしょう?
問2:お盆にサンマ定食がのっています。
このとき、サンマの頭は、
お盆の左右どちらを向いていますか?
正解は「左」です!
当たり前ですよね。
みなさん一瞬で解けたのでは
ないでしょうか?
問1と問2。これは全く同じ問題。
同じ状況の中で、同じ質問をしています。
ただ、状況説明の仕方が、
問1は文章、問2は図でした。
どっちが考えやすかったですか?
断然、図の方ですよね。
ピンと来た方もいると思います。
図って、複雑な情報をシンプルに
整理できるのです。
試しに、リビングの机でも見てください。
机の上の状況(小物の位置関係)を
誤解の余地を残さずに
文章で説明しようとすると、
ものすごく長くなるはずです。
算数の問題も同じです。
同じ問題でも、問1のように考える子と、
問2のように整理してから考える子がいます。
特に難しい問題ほど、条件が多く
複雑になり、4行も5行もある文章に
なっていきます。
その問題を、文章のまま眺めて
「うーん。難しい...」
そう悩んでいる子、いますよね。
算数の得意な子は、文章のまま考えません。
図を描いて情報を整理し、
問題をシンプルにします。
同じ問題を解いているはずなのに、
難易度が、まるで変わります。
「どうして図を描かないといけないの?」
答えは明白です。
複雑な情報を、シンプルに整理できるから。
その方が、圧倒的に考えやすいから。
ただ「図を描けば絶対正解できる」
とまでは言ってません。
図に出来るのは、情報の整理まで。
あとは、頭で考え、手で計算して
答えを出します。
今回のプチ授業は、これでおしまい!
<八島侑輝のプロフィール>
東京大学農学部の4年生です。
個別塾講師で指導をしていた際、保護者の暴走や、全落ち、受験断念の生徒をみて、
「中学受験の成功のためには、家族の団結が不可欠」と感じ、家庭教師に転身しました。
家族の団結をうながす家庭教師を通して、上手くいかない中学受験に悩むママへ、
あたたかい合格体験を提供しています。
※家庭教師のノアロンは2021年度で終了しました。プロフィール文は2021年度当時のものです。サービスは終了しましたが、中学受験を考える親御様の参考になることを願って、このブログを残しています。



