福岡にもついに雪が降りました。
「今年は暖冬か、楽勝やな」などと思っていましたが、ナメてました。
という事で、お久しぶりのTatsuyaです。
前回の更新から月日が流れ、あっという間に2019年になっておりました。
このままだと去年の出来事をあたかも今年の事の様に書く、という詐欺ブログになってしまうので一気にお送りします。
ご存知の通り、ストイックさに定評のあるNOAHTICのギタリストDaikiが音楽活動について毎週きっちり書いてくれています。
ですので私は今回も魚活動について書く事にします。
※現在は真冬ですが夏を感じながら読んで下さい。
第4回:福岡 ダム&野池「亀仙人誕生編」
バンドマン釣りクラブ、4度目の釣行となりました。
今回はブラックバス、雷魚、鯉など魚種を問わず狙っていくスタイルです。
まだ薄暗い早朝からダムに到着です。
メンバーは毎度お馴染み、圭毅くん(PARANOIZ Gt)とtatsuma(Darling Dell’arte Gt)と私の3人です。
tatsumaは少し遅れるとの事だったので、私と圭毅くんで釣りを開始しました。
久しぶりに訪れたダムは岸際の殆どがヒシに覆われており、針が露出しているルアーは茎や葉に引っかかるので釣りのし辛い環境になっています。
圭毅くんは早速、ブラックバスを狙ってヒシの隙間にあるオープンエリアにキャストしていきます。
私は雷魚の可能性を信じ、ヒシの上を攻め始めました。
※フロッグといって、水草の上などでも引っかかりにくいルアーを使います
岸際ギリギリ10cm程、ヒシ絨毯の上に着水させてフロッグをチョンチョンと震わせると、
ボフッ!!!
ヒシ絨毯に穴を開け、突然何かがフロッグに襲いかかりました。
数秒待ち、竿に重みを感じてからフッキング。
すると相手は私の竿を引き摺り込むように、水中で激しいヘッドシェイクをしてルアーを外そうとします。
この手応えは完全に雷魚です。
掛かってはいますが、魚はヒシの中にいるので水草ごと巻き取らなければならないのです。
雷魚を想定してパワータイプの装備で来たものの、全然引き寄せられません。
私のバトルを目にした圭毅くんが、ランディングネットを持って駆けつけてくれました。
水面に向かって曲がり込む竿を支える私、水草の絨毯にネットを突っ込む圭毅くん、
ステージにいる私達の姿をご存知の皆様、想像してみて下さい。
もはやこれはバンドマンの姿ではありません。
所属バンドの枠を超えた私達のグルーヴにより、やっとの思いで魚を引き上げます。
糸の先には、水中から現れた水草の塊がごっそり絡んでいました。
どんな奴が掛かっているのか、胸を高鳴らせながら植物の束を掻き分けてみると、
丸太の様に極太で真っ黒なボディが現れました。
何だこいつは、デカすぎるやろ。
あまりの魚体に目を奪われていると、太腿に振動を感じました。
tatsumaからの着信です。
tatsuma「お疲れです!今ダムに着いたんですけど、どこら辺にいますー?」
私「ちょうどデカいの釣れたから、こっちに来てー」
到着したtatsuma「うわ、何すかこれ」
モンスター雷魚でした。
計測してみると87cmあります。
この写真を撮影している際、朝の散歩で通りかかったマダム達から黄色い声援と拍手を貰いました。
やはり女性は狩りのできるワイルドな漢に惹かれる様です。
その後3人でダムの岸沿いを巡っていきますが、あまりのヒシの多さによりキャストできるポイントが少ないため断念し、別の池に移動する事にしました。
車を走らせ、小規模な野池に到着です。
ここには雷魚、鯉、ヘラブナなどが生息しています。
岸に到着し池を見ると早速、鯉の魚影がありました。
表層を泳いで口をパクパクしているので、恐らくお食事タイムでしょう。
鯉は警戒心が強いので、ファーストアプローチが大切だと思います。
選ばれし者、tatsumaは針に食パンを付けて丁寧にキャストしました。
食パンがソフトに着水します。
その瞬間、食パンが水中に吸い込まれました。
激しいドラグ音(リールから糸が引き出される際になる音)と共に、凄まじい勢いで鯉が沖に向かって走ります。
以前釣ったブラックバスとはまた違う強烈な引きに興奮するtatsumaが、緊張感のあるバトルを繰り広げます。
竿をひん曲げる鯉のパワーを制し、ターゲットを見事にキャッチしました。
tatsumaとファーストカープ、記念の1枚です。
巷のカープ女子達は大興奮する画像でしょう。
このファイトにシビれた私と圭毅くんは、池を回りながらサーチ開始です。
程なくして私が50cm位の雷魚をキャッチ、圭毅くんにも雷魚がヒットしましが惜しくもバレてしまいました。
その間、tatsumaは鯉釣り師として魚と向き合います。
しばらくすると対岸から、
tatsuma「ちょっと手伝って下さいー!」
釣れた魚から針を外すのに手間取っている様子でした。
急いでtatsumaの元に走って行きます。
私「遅くなってすまん!どうした?」
ん??
tatsuma「亀が釣れました」
私達を尻目に、彼は鯉釣り師から亀釣り師へと変化していました。
針はミシシッピアカミミガメの上顎に軽く刺さっているだけなのですが、外そうとすると圧倒的な力で首を引っ込めようとします。
初めてトライするので手こずりながら、ようやく外すことに成功しました。
ふと池に目をやると、tatsumaからの食パン投入を待つ亀達の群れがいます。
そう、あっという間に亀達を手懐けたのです。
亀を手懐ける達人など、私は1人しか知りません。
亀仙人です。
サングラスをかけたあの達人は、ウミガメを手懐け、自宅で共に暮らしています。
tatsumaの野郎、たかが数時間でその領域に到達しやがるとは。
完全に出し抜かれました。
亀ファイトも終了したので、圭毅くんも巨鯉デビューを狙いますが警戒MAXにより反応がありませんでした。
あまりの暑さに体力を使ったのと、私の睡眠不足により昼過ぎに終了です。
夏の屋外を歩きながら「ギター始めたきっかけは?」とか「部活は何やってたの?」みたいな世間話をするのも何か懐かしい感じがして楽しかったです。
この釣行以降も、SCARS OF MOMENTの選抜アングラー達と合同で河川を攻めたり、
どっぷりと釣り狂いになってしまった圭毅くんと共に深夜の野池を攻めたりと、寒さを無視して活動しております。
2019年も始まったばかりですが、今年も音楽と釣りを全力で楽しんで参りたいと思っております。
NOAHTICも良いアナウンスができる様、魚の如く水面下で動いておりますのでご期待下さい。
そして、2/16(土)は約2ヶ月振りのライブとなります。
バラエティに富んだ強烈なバンド群が出演します。
皆様、福岡INSAにお集まり下さい。
Tatsuya