を観た。~3行映画評~ -36ページ目

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト



チャップリンの独裁者を観た。今日の世界情勢と日本の今の政権を見ると、チャップリンの普遍的で哲学的な問いに胸を打たれざるを得ない。本作をナチス台頭の時代(欧州で第二次大戦が始まってすぐ)に作り上げる勇気と使命感に脱帽しない映画人はいないだろう。周囲の誰もが反対したと言うラストの演説。幾人もの世界的な作家に依頼したが、その出来に満足しなかったチャップリンは、最後は自分で書き上げたという。ヒロインポーレット・ゴダードは何度目かの奥さんだが、顔の作りのしっかりした、意志の強そうな女優さんだと改めて感じる。意外にもリアルな戦闘シーン・架空の街並・飛行機特撮や屋根上から見える街の炎上・オーストリッチ(オーストリア)の美しい田園風景との人物合成など、様々な撮影手法を積極的に取り入れて作品を作り上げるチャップリンの頭の柔軟性にも驚く。本作はホロコースト発覚前につくられたのだから、チャップリンの世の中を見る目の正確さに驚きを禁じ得ない。ヒットラーとは数日しか誕生日が違わないという...。正に運命のいたずらとしか思えない程、劇似の2人はまるで映画の内容そのままだ。"スピードは人々を孤立させ、機械は貧困を生む"予言的中!驚きの、一本