バーレスク | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト



バーレスクを観た。いわゆるバーレスクものとしては、かなり中途半端で評価も低いが、人間ドラマとしてみれば悪くない。不動産における"空中権"については勉強になったが、日本にもあるのかしら。田舎娘が舞台中のアクシデントで歌い出す下りは感動的だが、肝心なクリスティーナアギレラのパフォーマンスが、バーレスクの猥雑さとは程遠いため、歌が上手いだけでは主人公設定自体に無理がある。結局本作の魅力は、オーナーを演じたシェールのキャラクターであろう。コンビのスタンリー・テゥッチも彼の性生活描写を含めて良い。退廃的で、デカダンスで、古き良きバーレスクを演じる俳優陣も演出もスタッフも、もうどこにもいないのだ。それは、浅草や買い物ブギの再現に困ったようにどこの国にとっても同じだろう。ついこの前なのに時代が違いすぎるのだ。そんな事を考えずに割り切ってみれば楽しめる、一本