あの頃。 | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト



あの頃。を観た。昭和アイドルオタクの純愛青春ドラマかと思ったら、まさかの難病モノだった。登場で観客がすぐに嫌いになる"プライド高くみんなの嫌われ者"役仲野太賀が、末期がんで病床に臥したまま、モー娘。の歌が流れ終わっていく。前半友達が増える過程は面白いが、以降冗長。オタク仲間の下手過ぎる関西弁聞いてられない。今泉は自分の脚本でなければ、演出の良さ発揮出来ないか。何よりの問題は松坂桃李が地味オタクに一切見えないところ。逆に芹澤興人やコカドケンタローはいかにもトークショーに出ていそうで良い。地下のライブハウスや、病室の昭和感の再現度は邦画の大作よりも上だが、それだけでは誰も評価してくれない。近年高評価爆走中の今泉力哉監督は81年生まれだという。知らない時代の再現は、どの監督も他人事みたいに映るなぁ、の一本