市子 | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

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市子を観た。杉咲花の演技絶賛との事なのでエモーショナルな作品かと思ったら、完全にロジカルな脚本と構成で、演出も少しも破綻していない。ただ黒落ちの多さに閉口する。主演男優若葉竜也芝居への取り組みが正直で好感、近作主演多数らしい。監督戸田彬弘、知らない映画たくさん作ってるが、知らない。芸達者な森永悠希が高校生役で出たあたりで、強引な展開を予想。撮影春木康輔全編手持ちカメラだが、手持ち必然性のあるカットは、団地のベランダに回り込む1カットのみ。対して下京慶子のドローン撮影はわずか2カットだが、心情を表現していて見事。もっと見たかった。チェロ(?)の低音によるサスペンスを煽る茂野雅道の劇伴良い。ラストあまりにも強引過ぎる幕引き感心しない。市子というキャラクターを見事に作り出した、ヘアメイクの七絵に賞を送りたくなる一本