サンダーバード6号 | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト



サンダーバード6号を観た。分かるよアンダーソン、と言いたくなる一本。前作、劇場版サンダーバードが不入りだったため、路線を大きく変更して、さらにTV版とはかけ離れた方向にしたい気持ちはわかる。分かるけど、それは失敗だよ。客を見てないとは本作の事。次々と変わる舞台設定と背景、スクリーンプロセスや実景とミニチュアの巧みなカット繋ぎ、マリオネーションでは不可能と思われてたスキーやレストランなどのモブシーン、そしてまさかの飛行機の実機(!)とラジコンの組み合わせ...。そのどれもが作る側が、長年飽き飽きした狭いスタジオを飛び出すための設定だろう。しかし、観客は一切求めていない。ラストの鉄塔の上のスカイシップやいつまでも、いつまでも、いつまで〜も着陸しない複葉機では、全くハラハラしない。おまけにまさかの殺人場面と死体を空から投棄するシーンが何回もある。大失敗作。21世紀プロのスーパーマリオネーション劇場作品は本作が最後となった