◎ 帰れない山 | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト



帰れない山を観た。木村大作も真っ青の高地山岳映画は、信じられないカット多数あるが、非英語で読めないエンドクレジットの中探すとVFXやCGとある。たぶん映り込んでる何かしらを消しているのだろう。そうでなければ、あの細すぎる山の尾根を、ステディカムとは言え、あれほど見事に撮影出来るとは思えない。ゴープロ画面の歪み補正がこのスタンダードのアスペクト比の理由か。2人の男の子が友達になって、年老いて一方が亡くなるまでを描く。それだけのストーリー見事だ。そして本物だ。主演2人とも有名な俳優らしいが、山小屋を自力で建てる手作業2人とも見事過ぎ、取ってつけた芝居感はゼロ。年老いた兄弟が再会するだけの映画『ストレイトストーリー』も静かだが、本作も本当に静かで心地よい。静かすぎて変なカントリー調の劇伴付いてしまうが、それでも環境音が素晴らしい。エンドクレジットも驚いた。まだこの手があったか。そこへ静かな環境音が流れ、虫や鳥の声に観客は息を殺して聞き入る。それだけでも作品への工夫と愛を感じる。作劇は現実的で感動とはならないが、若い頃の山田洋次ならきっと東北に置き替えて作れた事だろう。母親への愛情よりはうまく描けたはずだ。第75回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞