劇場版サンダーバード・ア・ゴーを観た。スーパーマリオネーション生みの親ゲーリーアンダーソンが、テレビシリーズで出来なかった事を全て織り込んだ渾身の一作。驚きのミュージカル(!)シーンや幻想シーン、ラストはメンバー全員の髭ズラまで見せてくれる。普段は絶対宇宙から降りてこないジョンや、遠隔地のペネロープが一堂に会しての作劇はゲーリーとしては本望であろう。リアルな宇宙空間でのおふざけシーンは、その大道具小道具を含め、スタッフノリノリで作られた事が見て取れる。お馴染みの各号の発進シーンと、空中での息を飲むランデブーや、ギリギリの脱出などはいつもながらの出来だが、本作独自の"火の玉"を吐く意味不明の石灰化生物や前段のおふざけシーンとのバランスが悪すぎる。案の定興行は振るわず、劇場はどこも閑古鳥が鳴いていたらしい。何とか子供たちの集客を増やそうとしたコメディタッチの続編『劇場版サンダーバード6号』を作るも、逆に人間の俳優によるライブ作品『ドッペルゲンガー(邦題:決死圏!SOS宇宙船)』のが評価は高く、以降21センチュリープロ自体もそちらへ舵を切り、現在もコアなファンを持つ『謎の円盤UFO』と繋がっていく...。何事もどう転がるかは予想出来ないものだ、の一本

















