丘の上の本屋さんを観た。こんな軽い映画とは思わなかった。ヒューマンストーリーなのにワンアイデアだ。イタリア屈指の美しい田舎町チビラッテ・デラ・トロント村で、一軒の古本屋(古書店か)の店主とその客たちが織りなす人情喜劇は、店と前の通り、そして少年が本を読む公園以外ほとんどシーンが無く画(え)がずっと同じだ。気分転換用にか美しい山並みや空撮が挟まれるが、何よりの違和感は、コミックも買えない貧しい(?)移民の少年の家庭が全く描かれないこと。また、体調の悪そうな(実際に本を持つ手が震えている)主人公も自宅を出たところからしかカメラは追わないし、本当に本屋しか映さないのはどうしても作劇が弱くなる。その一方で永年探していた初版本に出会ったコレクターとの会話は実に楽しそうだ。ただし、その希少な初版本や古書の扱いが雑過ぎ。撮影に関していうと、照明が全て引き打ちで画面はフラット。この監督の撮り方なのだろうか。ラストもったいつけた1冊が"あの本"は分からんでもないが、これまた弱い。昔からイタリアは移民の国なので、少年は物語冒頭からイタリア語がぜんぜん読めるし衣服も小綺麗だ。せっかくの秀逸なタイトルなのだから、もう少し感情の機微に触れて欲しかった一本















