◯ ギレルモ・デル・トロのピノッキオ | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト



ギレルモ・デル・トロのピノッキオを観た。Netflix製古典人形アニメーションの最新作は、出だしの気持ち悪さは終盤の盛り上がりで帳消しにされる。確かにお馴染みのキャラクターたちが、ディズニー版とはかけ離れたデザインで登場するも、パンズラビリンスやシェイプ・オブ・ウォーターに比べればその奇抜さはずいぶんと落ち着いたものだ。だいたいこれだけ有名な童話なのに原本未読のため、原作とどう違うかは正直不明。ただ歳の割に小さすぎる息子の死を受け入れられず、酒に溺れるゼペット爺さんや、不甲斐ない息子を戦争に向かわせる軍国オヤジなど、アレンジは明らかに激しいが唯一ディズニー版と共通なのは、コオロギのセバスチャンJクリケット。その顔のデザインはシン仮面ライダーの怪人みたいだが何度踏み潰されようと、物語の良心だ。クライマックス、マッコウクジラならぬ深海巨大アンコウとの対決は、最高にエキサイティングで、一目でファンになるキャラクターだ。寝室のシーンはモーションキャプチャーかと思ったが違ったか?いずれにしても世界中の監督の夢を実現し続けるNetflix。どこまでその資金力が続くか、有料配信の限界点は意外と近いような気もするのだが……⁉︎