ミラーマン(パイロット版)を観た。昔、雑誌誌上でしか見たことなかった、円谷プロ幻の番組売り込み用パイロットフイルムの完全版を見ることが出来るなんて、なんて時代だ。放送されたキャストとは違い、鏡京太郎役には、後にシルバー仮面で主演する柴俊夫。そしていちばんの驚きは、ヒロインが、当時沖縄出身アイドルとして売り出し中だったブレイク前の南沙織ということだ。もし、実現していたら南の人気とともに画期的なヒット作となった事だろう。(実際は視聴率で苦戦し、続編として企画された"ミラーマン兄弟"は実現しなかった)衣裳も特撮も特捜チームも完成作品には遠く及ばないが、それでもヒーローのコスチュームを作り、特撮セットを組んで派手な弾着を使用し撮影している。アフレコ・劇伴などお金がかかっているのが分かる。英二亡き後、長男の円谷一(はじめ)がどれだけ本作に入れ込んでいたかが伝わる。長生きはしてみるものだの一本