東京2020オリンピックSIDE:A | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

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東京2020オリンピックSIDE:Aを観た。驚くことに裏側を描いたSIDE: Bよりオリンピック無関係ショットが多い。河瀬は初めからまともなオリンピック記録映画を作る気なんてなかったのだ。大衆にも体制にも迎合しない姿勢はクリエイターとしては立派だが、出来は平凡。女性とマイノリティに特化した視点は、ユニークな様で手垢の着いたテーマ。女子バスケと柔道だけはしっかり入っている。確かに卓球はゼロ。画期的なのはデジタル音声による現場音の加工だろう。会場の音を消し、選手の息使いや道着の擦れる音のみを残す。市川崑は当時同じことをアフレコでやるしかなかった。意地でも普通のオリンピック映画にしたくなかった彼女の選んだテーマは、ズバリ育休。本作に副題をつけるなら"MOTHER"。これを見せられた元首相の菅氏は感想を聞かれ言葉を失った。客入りはBの倍で2人。Bはオレ1人だった。両作とも日曜午後のイオンシネマなのだが…