七つの会議 | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト

七つの会議を観た。池井戸潤原作の大ヒットテレビシリーズ『半沢直樹』とほぼ同じスタッフによる劇場オリジナル作品は、言わば"空飛ぶタイヤ"の前日談だ。企業の利益優先、安全軽視の姿勢が、データの改ざんと事故の隠匿に繋がって行くのをサラリーマン・ヒエラルキーの悲哀を交え描く。野村萬斎演じる冴えないアウトロー係長が、やがて会社ぐるみの不正を暴いていくというストーリー。音楽が『下町ロケット』の服部隆之のため劇伴は壮大。女性社員とのドーナツ販売の下りまではトントン進んで面白いが、会議が大げさになればなるほど、会議室の広さが異常だ。それはそれで楽しいのだが謎解きがネジの耐久性不足一点張りは厳しい。誰の家庭も描かれないのも作品の幅を狭める。冒頭営業会議で目標未達の営業ニ課がコテンパンにやられる場面は時代と逆行し過ぎてて、逆に痛快。昭和は日本中がこうだった。ついこの前なのに、、時代は変わる...。