◯ コラテラル | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト

コラテラルを観た。面白い脚本とはこういう作品の事を言うのだろう。何という展開の見事さ。脚本スチュアートビーティが、17歳の時に思いついたストーリーを大人になって、さらに何年も温めてやっと映像化にこぎつけた。その間、主演がラッセルクロウから、大人の事情によりトムクルーズとなり、ジャンルはラブストーリーから、クライムアクションに変わった。大抵いじられ続けた脚本は悪くなるのが常だが本作は違った。"タクシー運転手と客"という、どの国でも通用する設定と繰り返される台詞の妙はシナリオのお手本。ラスト前、象徴的に道路を横切る2匹の野生コヨーテは、何と偶然撮影したという。トムクルーズも代表作はスパイでもパイロットでもなく本作だと言ってほしい。年の終わりに見れた傑作。2021年テレビ観賞第1位