昨日、長崎市の平和会館で第71回長崎原爆忌平和祈念俳句大会が開かれました。
応募数は760句。大会大賞には
・宿題を終へず逝きし子原爆忌(長崎・内田育子)
が選ばれました。
よくできた俳句だなと思います。
この句、そのまま読むと、夏休みの宿題も終えることができず、長崎原爆の犠牲になった子を詠んだ母の句かなと。でも…。
すえよしさん、どう思われますか?
あてねも選者をさせて頂きました。
あてねが特選に選んだ一つは、県教育長賞になった
・八月九日紅差し指も遺骨(倉田明彦)
でした。
倉田さんは大会会長。被爆体験者が年毎に亡くなっていく中での大会の継続に不安ものぞかせていましたが、そうであっても反核の思いを込めた「人間の詩」は、戦後生まれの人々が詠み継いでいかなければなりません。どう詠むか。難しいテーマだと痛感しました。
・隈治人句碑や若葉を突き抜けて
写真で紹介している隈治人句碑を、そのまま詠んだ、あてねの句です。
口語俳句振興会賞を頂きました。口語俳句でもないのにいいのかなと。 
故人となった隈さん、天上で苦笑いしてるかもとも思いました。
隈さんは、大会と長崎の現代俳句を牽引された方で、地元で「土曜」なる句誌を主宰され、長崎新聞俳壇の選者もされました。
ジュニアの部は本年も四国・松山勢が上位を占めました。余りに上手で少年らしさもなく、個人的には惹かれませんでした。 
最後の被爆地長崎に暮らす若い世代に頑張って欲しいと。
・灼熱をぐにゃり伝える展示物
長崎証言の会賞の地元長崎の高2女子の作品です。 
・蝉の声けんかやめろと言っている
・夕暮れの伸びたる影の先見つめ
地元の同じ中学の3年生、2年生の句。優秀賞、優良賞になりました。
間違って?添付しました。
在りし日のノア。
この廊下、ノアの足跡がぎっしり敷き詰められています。
ノア、それは君の足跡だからね!