歌誌「やまなみ」1000号を頂きました。昭和10年、菊池剣創刊。長い歴史は割愛しますが、諫早の歌人、草野源一郎さんらの手を経て現在、長島洋子さんを編集人として、脈々と発行され続けています。 
内容は
ご覧のようになっています。 
・きのふよろこびけふは悲しむあけくれや雨の中にも春鳥こゑ(長島洋子)  
・入り口は墓の数だけあるといふ大天国をおもふ風の辺(山下翔) 
山下さんは、1990年生まれ。現代歌人協会賞などを受賞した期待の若手のようです。  
この山下さんらが参加する「やまなみ短歌会1000号記念大会オープニングイベント3歌人によるパネルディスカッション」が、8月25 日午後1時から諫早市のホテルグランドパレス諫早で開かれます。
「短歌の楽しみ」をテーマに山下さん、「八雁」編集発行人の阿木津英さん、「短歌人」所属の笹川諒さんがディスカッションを行います。
短歌の経験は問わず、参加自由、入場無料。
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会員たちによる「思い出あれこれ」の欄もあり、よちよち歩きという、ある会員が
・手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が(河野裕子)
・歌は遺り歌に私は泣くだらういつか来る日のいつかを怖る(永田和宏)
の相聞歌を引いているのに驚きました。
在りし日のノア。
いつもそばにいて、何でも言えたはずなのに、話したことはほんの少しだったような。
寄り添いつつも、ノアの気持ち、どれほど分っていたのやら。