大学生の頃、歌人になりたいと思いました。朝日歌壇に投稿したりして。選者は宮柊二さん、五島美代子さんらでした。宮さんには落選した折、励ましのはがきを頂きましたが、社会人になって脱落しました。短歌は今でも好きです。仕事で文芸に関わり、その御縁で今も冊子を頂いたりします。
「海港」は、コスモス短歌会長崎支部が年2回発行。発行人は長崎新聞歌壇選者でもある立石千代女さん。 
巻頭20首詠は、坂井寿々子さんの「アルファベットの歌」。文字通りアルファベットを織り込んだ歌。
・福引で一等賞の子どもらはK点越えのジャンプを見せる
題詠は「和」。千代女さんの歌。
・和やかで明るい性にはあらざれど真摯に生きし夫    
和明
長崎新聞歌壇元選者、江頭洋子さんの歌。
・昭和九年生まれはことにごだはりぬことしは昭和九十九年 
「tea Room」子どもの頃の遊び、が楽しい。
長馬跳び、あやとり、チャンバラ、缶蹴り、コマやメンコ等々。懐かしい。   
山本辰雄さんは「楠の実を使う竹鉄砲を作ったりした」。あてねの体験と同じです。ナイフは必需品でした。
今も島原で買った高級なナイフを所持。いつか竹鉄砲作りたいな!と思うあてねです。
「あじさい」は、水甕長崎支社(代表・荒美津子さん)発行。今回は第42号。
巻頭は、招待作品、加藤直美さんの20首。
・くりかえしイマジンを聴くはかなげな昼の月浮く神帰月
荒さんの歌。
・神様のたくさんおわす母にして風も火も水も祀りて祈る 
河野里枝さんの歌。
・さわさわと揺るる麦畑見ておればヤクルト色のバス走りくる
杉山幸子さん(長崎新聞ジュニア歌壇選者)の歌。
・メールでの会話が増えた毎日に発する言葉をつかみ損ねる 
工藤敏子さんの歌。
・猛暑日のわが身に風を起こさんと書店で選ぶ『恐竜図鑑』 
山口輝美さんの歌。
・さざ波が光を返す島の浜カラカラカラと遠き日語る
特集「明石海人『白猫』を読む」は、荒さん、杉山さん、大平美代子さんらが執筆。
企画「長崎を詠む『長崎の島』」は、上川原紀人さんの「五島より持ち帰りたるやぶつばきわが家の庭に疑わず咲く」ほか。
地元の歌誌を読む機会、仕事を引いてありませんが、わざわざご送付頂き、ありがたいです。感謝。
出窓から、在りし日のノアが眺めたハナミズキの花が咲き始めました。
お風呂場、興味津々、なにか怖怖のノアでした。赤ちゃんのころ、盥の中で体を洗われ、怖い思いをした場所でもあります。