・ストローの袋が栞アイスコーヒー
栞を挟んだ歳時記、春の花のページに次のような二句が隣同士に並び、感慨を覚えました。
・フリージアのあるかなきかの香に病みぬ(阿部みどり)
・チューリップ喜びだけを持つてゐる(細見綾子)
チューリップの句は人口に膾炙した句ですが、フリージアの句は初めて知りました。
あてねは花音痴?です。名前は知っていても、実際見たことのない花がたくさんあります。
マンションの花壇は今、百花繚乱?です。
だから、またそれにも関わらず、あてねは、なかなか花の句を詠めません。
そうそう、そんなあてねでありながら、過日、ヒヤシンスを買ってきましたが、花は枯れてしまい、おんくんちに養生にだしました。
・花枯れて養生に出すヒヤシンス
あてねはせいぜいこの程度。
・水にじむごとく夜が来てヒヤシンス(岡本眸)
さすが、お上手だなと。
花の知ってるか知らないか。俳句作りの大きな要素ですよね。
かつて一戸建てに雪柳が咲いていて
・雪柳つけ一戸建て売りに出す
と詠んだことも。数少ない花の句です。
栞を挟んだ歳時記は角川季寄せ初版です。
・花エリカ雪後のごとくさびしけれ(角川源義)
さすがの源義さん。
・三色菫働けばくる日曜日(横澤放川)
漢字表記のこんな俳句好きです。中七、下五がいいなと。適当に働いてきたような身に沁みます。