あなたの採集記

あなたの採集記

とある虫屋の生態の記録。
クワガタ、オサムシ、その他ミーハー昆虫の採集記がメインです。
飼育(昆虫、爬虫類)や釣りのこともいずれは書くかも。



今年の7月の3連休は有給を+1日して、3泊4日で先輩と2人で対馬へ行ってきた

対馬に行くのはこれで2回目だが、ブログを見返したら前回は9年も前…時が経つのは本当に早い


3泊だと時間にも余裕があるので、飛行機ではなく福岡からフェリーで行くことにした

今回の目的はクワガタ全般の樹液採集を主軸に、前回採れなかったチョウセンヒラタを狙いつつ空いた時間で釣りをすると言った感じだ

一緒に行く先輩はキンオニを採りたいとのことなのでそちらも


初日 7/13


朝一の便で福岡へ飛び、10:50博多初のフェリーで対馬へ

2時間ほどで対馬へ到着し、ホテルへのチェックインなど諸々済ませ15時頃から散策開始

前回来た時はバナナトラップだけでクワガタを狙っていたので、樹液ポイントに関する前情報は何もない

適当に車を走らせ、日没までに急いでクヌギやらが生えていそうな場所を探す

運良く早々に樹液ポイントを見つけることができ、複数のツシマヒラタを見ることができた

やはり樹液採集は強い

ただ大きい個体は採れず、最大で60mmほどであった


小さいヒラタは全て確保して後でじっくり観察したが、チョウセンヒラタは混ざっておらず、全て後日リリースした


7/14

どうやら午後あたりから天気が崩れそうだ

というわけで早めに山の方へ行っておいた方が良いと思いキンオニ採集へ

昼頃には雨足が強くなってしまい、早々に撤退…

短い時間だったが、前回の経験値もあったため、なんとか数頭キンオニを採ることができた


午後は厳原中心街の対馬博物館へ


対馬の生き物として昆虫標本の展示もされているとのことで、チョウセンヒラタの標本もいくつか見ることができた(写真を撮り忘れた…)


チョウセンヒラタは海岸近くに生息しているとか、局所的にしか生息していないとかの前情報だったが、標本ラベルを見たところ、色々な場所で採れているようだった

どこにでもいるけど、どこでも採れるわけではない、そんな感じのクワガタだろうか?


道中お会いしたクワガタ屋の方にも話を聞いたが、チョウセンヒラタはツシマヒラタが居ないような場所で採れるようだ

ツシマヒラタを狙って探していれば、その中に時々混ざる感じかなのかと思っていたが、やはりチョウセンヒラタ狙いならバナトラ採集の方がよかったか?


その後は新たな樹液ポイントを探すため車を走らせるが、不発

そのまま雨の降る中夜の見回りに向かったが、午後から雨がずっと降っていたせいか昨日よりも数は少なく、殆どクワガタは見られなかった


7/15


朝は雨が降っていなかったが、今にも振り出しそうな空である

大雨警報も出ているため、先行きは怪しい…

とりあえず樹液ポイントを新たに開拓したところ、やたらとノコギリが採れるエリアを発見した

細いクヌギが並ぶエリアだったが、木を蹴るとツシマヒラタとノコギリが次々と落ちてきた


ノコギリは対馬では珍しい?と言われる大型個体も何頭か採れた

一番大きい♂だけ持ち帰ったが、65mmだった

前回中歯形を採集して思ったが、やはり普段見るノコギリと微妙に違う気もする、アゴが細いような、湾曲が弱いような…

密かに大型個体を採ってみたいと思ってたので、嬉しい!


ノコギリが採れて良かったが、この場所では低い場所に居る言われるチョウセンヒラタが好みそうな、根元あたりに樹液が出ていたりウロがある樹は見つからなかった


でも、とりあえずここならツシマヒラタは今夜期待できるかも!?と思ったのも束の間、間もなく土砂降りになってしまい、早々に撤退せざるを得ない状況に


ずぶ濡れの服や靴をコインランドリーの乾燥機にかけつつ、やる事もないのでショッピングプラザでお土産を買ったり…


韓国国境の島というのを改めて感じる


ワイモバイルからはこんなメールが…(無事課金されずに済んだ)


結局そのまま雨は止むことなく夜に…

土砂降りの中一応ポイントを回るが流石に雨が強すぎてクワガタは殆ど見られなかった


7/16


最終日

雨は止むことなく明け方に…


早朝、ホテルの玄関にミニツシマヒラタがいた

こんな大雨の中、この市街地までどうやって移動してきたのだろうか?

後半は空いた時間で釣りをしようと思っていたのに、雨が強すぎてそれもできず、不完全燃焼のまま島を発つことに…


虫屋人生でトップ3に入るくらい天気に恵まれなかった遠征だったな…想定の半分くらいしか活動できなかった

チョウセンヒラタは難しかったかもだが、ツシマヒラタやキンオニももっとやれたはず…

多少の雨くらいならクワガタには問題ないが、こうも沢山降られると全然ダメだ

行きはジェット船だったが帰りは大型船

本当は前日夜遅くまでクワガタを採り、ろくに寝ないまま早朝釣りをして、この2等船室で爆睡する予定だったのに…

何もできずホテルでぐっすり寝てしまったから、退屈で仕方ない船旅であった


博多で〆のラーメン


ま、人生こんな旅もたまにはあるさ


2022.12.15
石垣島某所にて材採集中にヨツモンオオアオコメツキの幼虫を発見し、飼育するために持ち帰った
この記事に追加していく形で更新していこうと思う


2022.12.25

石垣島から帰宅後もしばらくバタバタしており、なかなか飼育環境を整える時間が無かった

とりあえず採集してからの10日間の間は小さなタッパーにクワガタ用のマットを適当に詰めて、ワインセラーにて20度前後の環境に置いておいた

タッパーには同じく石垣島で採集してきたヨツバコガネの幼虫を2匹入れておいたが、跡形もなく消えていた



この時点での体長は50mmちょっと、体幅は7mmほど

少し大きい百均のプラ容器を用意したので、ここにクワガタ用のマットを固く詰めたもので飼育しようと思う

温度は同じく20℃前後で管理する



ネットで本種の飼育について調べても情報は少なく、唯一見つけた文献によると全長30〜35mmほどの幼虫を採集してから羽化まで4年もかかったそうだ

こいつが成虫になるのはいつになるだろうか…


また、餌の頻度もよくわからない

とりあえずこの10日でヨツバコガネの幼虫を2匹食べたのだが、肉食系で成虫になるまで数年もかかる虫がこのペースで餌を取り続けるとも思えないし、野外で常に餌にありつけているとも思えないが、どうだろう?

温度を上げて餌をあげ続ければ早く羽化するだろうか?

逆に餌の与えすぎで死んでしまうこともあり得そうなので悩む…


とりあえず餌としてはヨツバコガネの幼虫がまだいるのでそれをしばらく与えるのと、増えすぎて少し困っていたクワガタ類の幼虫を適当に与えていこうと思う


2022.12.26


餌食うところ見れないかなと思って目の前にヨツバコガネの幼虫を置いたらすぐに食いついた

もしかして結構食うのかコイツ?

餌足りるかな?絶食には強いようだが…



2023.05.01

だいぶ間が空いてしまったが、しっかり飼育続けてます

22℃前後の環境で飼育し、体長は5758mm位まで成長した

前回更新時より5mmほど成長しており、写真を見比べると全体的に膨れている感じが分かる



3月頃まではストックしていたヨツバコガネの幼虫を週に1匹くらいのペースで計10匹ほど与えた

その後エサとして使える幼虫は居なくなり、1ヶ月以上餌をやらず放置状態となった(前回増えすぎたクワガタの幼虫も餌にすると書いたが、諸事情により全滅した)


最近ハチジョウコクワの蛹化が始まったので試しに小さいの蛹を与えてみたが、あまり反応は良くなかった

多少は食べたようだが、サイズが大きすぎたのだろうか


飼育記録によると蛹化前の体長は60mm前後であったそうだが、野外での発生時期が6〜7月頃と考えるとこいつも今年には羽化するだろうか?


とりあえず餌がもう少なくなってきたので、カミキリやクワガタなどの幼虫を調達してこないといけな

い…


2023.05.11

サキシマヒラタ♀の前蛹を入れてみて3日ほど経ったが、食べにくる気配がない、獲物としては大きすぎたか?

しばらく餌は食べないのだろうのか?それとも時期的に蛹化を迎えるのだろうか?


2023.05.25

サキシマヒラタは食べられることもなくそのまま蛹になった


ヨツモンオオアオコメツキの方は相変わらず容器の底の方でじっとしている

表面に出てきた形跡もない


やはり蛹化に向かっているのか?

見た感じ蛹室っぽい形でははないのだが


2023.06.03

全然動かないので思い切って掘り出してみた


なんと脱皮をしていた!

蛹化ではなく脱皮だったとは…この時期の脱皮ということは、羽化は今年ではなく来年か


しかし脱皮したとはいえ、全然大きくなっていない

頭の脱皮殻と見比べるとよく分かる


普段クワガタ飼育をしている身からすると拍子抜けだ

体長は脱皮前とほぼ変わらず58〜59mmほど

一方で体幅は8〜9mmほどと、多少は太くなった様子



サキシマヒラタの蛹を前に一目散に潜っていってしまった

身体は充分固まってそうだが、まだ餌は食わないのだろうか


2024.01.14

半年以上更新していなかったが、まだまだ元気に幼虫をやってます

この半年でクワガタの2齢幼虫を10〜15匹程度+カミキリ幼虫1匹を与えたと思う

多少横幅は膨れた感じがするが、体長は大して伸びていない

デュビアとか入れたら食べるかな?


2024.03.23

この期間はデュビアの幼虫、河川敷で採ってきたウスバカミキリの幼虫、ゴミダマの幼虫などを与えていた

最近アカアシクワガタが蛹になったので入れてみたが食べていないようだ、また昨年と同様に脱皮の前兆だろうか?



今年も脱皮して終わるのか、蛹になるのかどちらだろうか?

心なしか縮んで横に太くなった印象もあるため、後者だと思いたい


2024.6.18
ここ数週間底の方でじっとしているようだ


しかし蛹室っぽさはない、去年と同じく脱皮して終わるパターンなのか?

もし成虫になるのであればもう蛹になる時期だと思うのだが…


2024.6.30

やはり脱皮だった。

また1年お預けかーーーー

去年と同じで脱皮してもそこまで大きくなっていない

脱皮は年1回で、しかも毎回そこまで大きくならない、いったい幼虫期間何年あるんだ…?

流石に今年が最後と思いたい

会社の元同僚達と茨城方面のサーフに釣りへ行ってきた
このポイントは何度か来ているのだが、やたら海鳥の死体が打ち上がっているポイントなのだ
真夏や晩秋に来ることが殆どだったが、この時期なら茨城辺りに生息していると噂のオオコブスジコガネを採るチャンスではないか!?と思い、夜明けの釣り開始までの1時間ほど探してみた




こんな感じの死体がかなりの数打ち上がっているのだが、出てくるのはガムシやハサミムシくらいで本命は見つけられず…



明るくなった頃にヒョウタンゴミムシを発見

これはいい虫なので見れれば嬉しい


まぁこれほど珍しい虫を釣りのついでの空き時間で採れるはずもないか

釣りの方はヒラメらしき魚をかけたがバラしてしまった