もう一人の八重 ~日本のマザー・テレサ 井深八重の物語~ | 輝く未来ビト

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☆輝く未来ビト☆ No.1909
今日のテーマ
【もう一人の八重】
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(メルマガ【輝く未来ビト】2015年10月08日号バックナンバー)



昭和50年、アメリカの雑誌「タイム」に

「マザー・テレサに続く日本の天使」と紹介された、一人の日本人女性がいた。

彼女は「日本のマザー・テレサ」「生きている聖女」

そう呼ばれた偉大な看護婦だった。


それは、かつて不治の病とされ、社会から見放された

ハンセン病患者の看護と救済に生涯を捧げたからであった。



井深八重。


1897年(明治30年)、台北に生まれた。

幼くして母を失った彼女は、物心ついたころから、

父方の叔父で明治学院・第2代総理だった、井深梶之助の元で育てられた。

そして、同志社女学校英文科を卒業後、長崎県立女学校に教師として赴任した。

軍政顧問として活躍し、後に衆議院議員となった井深彦三郎を父に持つ名家出身の上、

才色兼備も相まって、縁談の話も進んでいた。



ところが、赴任から一年ほど経った22歳の頃だった。

多くの女生徒たちから慕われ教師としての人生に充実感を感じ始めたころ、

自分の身体の異変に気づいた。

赤い吹き出物のような斑点が肌のあちこちに出て、なかなか消えない。

大学病院で検査を受けると、踵(かかと)に発症した紅斑から

ハンセン病の疑いとの診断が、伯父や伯母に告げられた。

当時は「らい病」と呼ばれ、伝染する遺伝的な不治の病という誤った偏見を持たれ、恐れられていた。

そのため世間で患者たちは不当な差別を受けていた病だった。



政府も1907年に患者の収容対策をはじめ、療養所の入所者への懲戒拘束権すら与えていた。

さらにその後、患者が職業に従事すること、終生隔離するなどの政策もとられた。

治療法が確立されたあとも法律は存続し、

法律が廃止され、患者たちの名誉回復が公式に行われたのは、

実に65年後の1996年(平成8年)になってからだった。


そのため、名門・井深家としては伏せねばならないほどの大事件であり、

本人は病名を知らされぬまま、静岡県の御殿場にある神山(こうやま)復生病院へ連れて行かれた。


隔離入院だった。

井深の籍も抜かれた。

入院すると、軟骨が侵され、顔が崩れ、指や足の指が融けて膿が流れ続け、

もがき苦しんで死ぬのを待っている患者の病院だとわかった。

八重は人生に絶望し、毎晩のように泣き明かした。

脳裏には幾度となく「自殺」ということばがよぎった。


「何のために ここにつれて来られたかを、初めて知った時の私の衝撃、

それは、到底何をもってしても、表現することは出来ません。

昨日まで住み慣れた生活環境とは余りにも隔たりのある現状に、

私は、悲痛な驚きと恐怖に怯える毎日でした」

「一生の間に流す涙を流し尽くした」

のちに彼女はそう語っている。




この病院には当時、神父でもある医師のフランス人・レゼーのみ。

看護婦もいない極貧の中、ただ一人、治療にあたっていた。


絶望の淵にいながらも、八重の目に映ってきたのは、

笑顔で患者たちに接し、自分も感染するかもしれない中、

素手で患者をなでさするレゼー医師と、患者たちの明るい姿だった。



そんな時だった。

あるとき、彼女の中に、思いもよらぬ世界が開けた。

マリア像の前で「空の空なるかな…みな空なり」という聖書の言葉を考えながら思った。


「もしかしたら、この世で生の望みを絶ったはずの彼らが新たな生の意味に目を開き、

神の手に身を委ね、決して空ではない確かなものをつかみとろうとしているのでは!」と。

それから、「軽患者」だった彼女は、レゼー医師を助け、重症患者の看護に尽くし始めた。



入院から1年が経った頃だった。

いつまで経っても一向に症状が悪化しないどころか、

赤い斑点も薄くなっていた。

再診を受けると、、、、、

「ハンセン病は誤診だった」と伝えられた。


希望のない入院生活から、一転して将来の希望が開かれた。

神山復生病院に戻る前に、東京の伯父の家を訪れ、診断書を見せた。

大喜びの親戚たちは、すぐに退院して帰宅するよう急かしたが、

その時の八重は、もう以前の八重ではなかった。






レゼーは八重にこう言った。

「あなたが この病気でないことがわかった以上、

あなたをここにお預かりすることは出来ません。

あなたは、もう、子どもではないのですから、自分で将来の道をお考えなさい。

もし、日本にいるのが嫌ならば、フランスへ行ってはどうか。

私の姪が喜んで あなたを迎えるでしょう。」



八重の返事は、意外なものだった。

「もし許されるならば、ここに留まって働きたい」


晩年になって、八重はその時の気持ちをこうしたためている。

「信仰の故とは云いながら、故国を遠く、風俗習慣もすべて偉業に対し、

日本人としてだまっていてよいものだろうか、と私はしみじみを考えました。

何の取り柄も自分ではあっても、何かできることをして

すべての日本人に代わって、これらの大恩にはご恩返しをしなければならない、と、

前後を顧みず、ただこの一念に燃えたちました。

もし許されるなら、このお年を召された院長のお手伝いをして

病院のために働くことができれば、本望であると、

心の中に考えておりました」と。



それから看護学を学び、病院でただ一人の看護婦として働き始めた。

ただ一人の看護婦として、また婦長として、

日々、献身的な看護にあたった八重の仕事は多岐にわたった。


薬の調合から、薬を塗るなどの治療など、本来の看護業務だけでなく、

炊事や食事の世話、病衣や包帯の洗濯などの雑務、

経費を抑えるための畑仕事、義援金の募集や経理までもこなし、

まさに休むヒマなく働いた。

そしてこれ以降、66年の間、献身的な看護を続けることになる。

人にとっては苦行にみえる道も彼女にとっては最も魂が充たされる悦びのみちであった。



第二次大戦後は、日本カトリック看護協会の初代会長を務め、

1959年(昭和34年)にはローマ法王ヨハネ23世から勲章を授与、

また同年、黄綬褒章を授与された。

そして昭和36年には、看護婦の最高栄誉であるナイチンゲール記章を与えられた。


ただ、八重が最も誇りにしていたのは、

患者たちから 「母にもまさる母」と慕われていたことだった。


昭和52(1977)年、

「半世紀以上にわたり 癩 (らい) 者の福祉向上に尽くした功績」

が認められ、朝日社会福祉賞を授与され、その様子を紙面ではこう伝えらた。


「らい(ハンセン病)に対する偏見の根強い時代から 

らい者と共に生きた自らの労苦の歳月については一切ふれず、

世に知られることなく献身の一生を終えた恩人たちの徳をたたえる

井深さんの謙虚さに、列席者たちは うたれた」



どんなに辛くとも、弱音や愚痴をこぼすことがなかった八重は、

あるとき、こう言って、自分を戒めていたという。

「自分は侍の子だから・・・‥」


平成元年5月、92年の生涯を終えた八重は、

神山地区共同墓地に、神山復生病院で亡くなった患者や関係者に囲まれ、静かに眠っている。


「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん。もし死なば、多くの果を結ぶべし」

井深八重は、聖書のこの言葉を座右の銘とし、生涯にわたって実践し続けた人だったのです。



それでは、愛と笑顔と感謝、そして幸せに満ち溢れた一日を♪



-*-*-今日の輝く言霊-*-*-

一粒の麦、

地に落ちて死なずば、

唯一つにて在らん。

もし死なば、

多くの果を結ぶべし

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