岐阜の成長する企業 | ビジネスモデルプロデューサー           河辺よしろう の法則 

岐阜の成長する企業

『2023年版 「中小企業白書」に掲載された
岐阜の成長する製造業』

長年お世話になっている岐阜の製造業の
会社さんが、2023年版の「中小企業白書」
の「第2章:新たな担い手の創出」
のところで、事例として8ページに渡って
掲載されています。




はじめてお伺いした時には本体一社のみで、
売上高は約7億円超。

事業を引き継いだ若き社長が陣頭指揮を
取りながらも、顧客1社への売上依存度が
9割ほどの下請け体質から脱却することを
目的に、目標を作りに地道に取り組まれて
きました。

水道関連の部品製造では技術力の
高い会社ですが、他業種との
接点のないところから畑違いで
働いてこられた若い男性を営業職として
1名採用
(それまでは営業が存在していませんでした)。

展示会などへの積極的に参加するために
自社ではじめてとなる、
オリジナル自社商品開発に営業、
現場の方と一緒に力を合わせて取り組まれてこられました。

現在では美容機器の製造分野で特殊な
加工技術を開発することで顧客を増やし、
毎月着実に新規顧客を増やしています。

さらに今までは取り組んでこなかった
金属の微細加工技術の開発にも成功し、
新しい領域の顧客開拓にも乗り出しています。

様々な努力を続ける中で、現在では
1社の依存度が7割程度に低下させることに
成功。

今後の企業規模の拡大に必要な経営資源が
不足していることに問題意識を持ち、
M&Aを検討し取引先の子会社であった
会社や、後継者不在の下請けの会社を買収。

ホールディングカンパニー制にして、
共通コストの掛かる部署を共通化。

その一つが「営業」。

3社の営業をまとめてするので営業の
パンフレットを新しく作成したり、
社員同士の教育の共通化やグループとしての活動を積極的になれるようになりました。

そして現在のグループとしての売上高は、
なんと約16億円!
全社黒字経営で、経常利益もしっかりと出ています。

事業承継やM&Aに興味のある方はぜひ、
一読をお勧めします。

≪中小企業庁 ホームページ≫
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2023/PDF/chusho.html

第2部 変革の好機を捉えて成長を遂げる
中小企業
第2章:新たな担い手の創出 (P307)

事例 :株式会社坂井製作所

「譲渡側企業との価値観の一致を重視しながら
M&Aを実施し、
グループ間の相乗効果を発揮させている企業」

・所在地:岐阜県各務原市 
・事業内容:金属製品製造業