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・・・お互い様じゃ”と想っております」
続き
「そうか、分かった。少し待て」
<お腹を時々痛がるのですよ(ご相談者)>
ああ、そうですか、この人買いが憑いた時ですね。
<そうですね、分かりました。そしてこの方は耳も何か云っていましたね?>
そうです、耳も斬られて無いと云っていましたよ。
<耳が聞こえない時があるようですよ>
ああ、やはりそうですか。
<どちらの耳かわからないのですが“お母さん、耳が聞きづらいわ”と良く言いますよ>
ではもう一度聞いてみましょう。
「おい、もう一度出てくるがいい。お前はどちらの耳が悪いのだ?」
「みぎ、ひだり、うーん?」
「お前、右か左も分からないのか?」
「いや、分からないのじゃないですよ。もう右左の感覚がなくなっているのですよ。こっちに来た時に頭をザックリやられたもんですから」
「頭をザックリとは?頭が割れているのか」
「さ、さようでございます。ですから、右とか左とか感覚が無くなってしまっているのですよ。ただ、手は右の方にみえる。首は切れて、頭は切れて耳も無いのですよ。耳はどっちか?私は今前を向いているのか後ろを向ているのか、その感覚も分からないのですよ」
「そうか、それは大変酷い状態になっているのだなぁ」
「さ、さようでございます。ですからこいつも私と同じような状態。私が」
「では、お前は、この只野オトコに何時も憑いているのか?」
「私は何時も憑いているのではなく、突然、先程のなんか訳のわからないもの(百姓)が居なくなったものでございすから、また憑こうかと想ったら、なんか気持ちが悪くて、またなんか声(私の)が聞えたからどんどん逃げていたところでございます」
「そうか、先ほど呼んだ時、中々出てこないと思っていたら、やはり逃げていたのか」
「さようでございます」
「そうか、では、今からお前の体の悪いところを全て治してやる」
「えっ、かか、神様、治して頂けるのですか私?」
「そうじゃ、今から治してやる。ところで、お前以外に、もう誰も憑いて居ないか良くみてくれ」
「この男に憑いているヤツですか?神様にこんな事を云うのは失礼ですが、なんかここは大変薄暗くて周りが良くみえないのですよ。ですけどなんかチラチラまだおりますよ。これ、なんか呪われておりますねー、もしかしたらこの男は地獄に落とされるのじゃないかと想います」
「なに、まだ色々居ると言うことか?」
「さ、さようでございます。ですから私はもう、神様が治して頂けるのでしたら嬉しいのでございますが、あとのヤツがどんどんどんどん来て、これもう地獄に落ちるような感じでございます。ずーっと私ら隠れていると声だけは聞こえるのですよ。私らの世界は、姿はあまり良くみえないのですよ。もう、ボヤーッと霞んでいる。だけど喋っているのはなんか聞こえるのですよ。そうしたら”この男地獄に必ず落としてやる、落としてやる!”ちゅうのがザワザワして聞こえて来るのでございます」
「そうか良く分かった。少し待て」
次回続く