神麗 魂の 導き神

 宇宙総帥アリヒト



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・・・只野オトコは前世では何をしていたのだ」
 
続き

「こ、この男はでございますねー、うーん、何と云うんですかねー、うーん、何かヤクザのような、お侍様のような、ナニカ、、うーん、分からないのですよ。その辺のところが」

「そうか、ではお前は何をしていたのだ」

「わ、わたしはでございますねー、ま、町人でございますねー」

「町人か、町人と云っても何か仕事はしているのだろ」

「し、仕事はわたしはですねー、ま、ナンと言うんですかねー、私も、まぁ、人買いと云うんですかねー、まぁ、そんなはしたない仕事でございます」

「人買いと云うのは女衒(ぜげん)の事か。お前は女衒なのか」

「いえ、女衒ではございません。わたしは男でございますから・・・おとこを買うのです。そして、その男を人足にやったり浮浪者の親方のところに送ったりとか、そう云う仕事をしておりましたから」

「そうか、では、この男(只野)との接点はどこにあるのだ」

「いえいえ、これはやっぱし、私らの縄張り争い・・・うーん、お侍ではないのでしょうけど、いや、ヤクザもんでもない、ハッキリしたヤクザもんでもないんですけど、何かチョロチョロ来て、目障りなものですから、チョコチョコ揉めていたのでございます」

「そうか、ではお前はこの只野オトコに殺されたのか?」

「さ、さようでございます。こいつに頭をたたっ斬られたのでございます」

「頭をたたっ斬られたのか」

「さ、さようでございます。もう頭からザックリ、耳がポトンと落ちて、そして腹は突き刺されるし、あ、顎は斬られるしもう、首も血が吹き出ているし、もうとんでもない事になっております。今も手を退けると首」

「どっちのだ?」

「右側の首をきられてザックリ割られて血が吹き出るのでございます。で、ですから右手は首に手を当てがい、そして左手は、腹から切っ先が出ているので、その腹を押さえて、もううろたえております。で、ですからくやしくて、悔しくて」

「そうか、ではお前はこの男にどのような復讐をしているのだ」

「ふ、ふくしゅう?こいつ、私、なんかかんかこいつに言いがかりを付けられておりましたから、こいつがもう少し年がいったら誰か彼か連れてきて、言いがかりを付けられるようにして、そうしてこいつを喧嘩の巻き添えにして、こいつを必ず殺されるように仕向けるのでございます。ですからこいつ、何時も私が憑いた時には腹に手を当てて苦しんでおりますよ。私が、喉が痛いときには、こいつも”喉が、喉が”と云って咳き込んでおりますよ・・・血が吹き出ますから私も苦しいけど、こいつをみたら、こいつも苦しんでおりますから”おお、お互い様じゃ”と想っております」

次回続く