神麗 魂の 導き神

 宇宙総帥アリヒト



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・・・他に誰も憑いているものは居ないのか、と言うことを。

続き

だが、前世で一人殺していたと云うことは、まだ他にも数人は殺している可能性があると言う事だ。

今回は体力の続く限り憑いているもの全て、は無理でも出してやりたい。

と云うことで、またお名前を、お呼びし心に巣食う前世のナニモノかを私の中に呼び込む。

「只野オトコ入ってこい、只野オトコ入ってこい!!」

と呼ぶ。

がナニモ入って来ない。

だが、やはりナニかが隠れているようだ。

居ると言うことが分かりさえすれば、後は只、しつこく出てくるまで呼び続けるだけだ。

と呼び続けていると、隠れていることにいたたまれなくなったのかナニカが私の中に入ってきた。

「お前、只野オトコか?」

と聞く。

がやはり反応はない。

そこで、伝家の宝刀を抜き念を入れる。

すると、

僅か一発で、

「ウッ!ウワッ、タタタ、タスケテー、タスケテー」

とあまりにも激しい念に恐れ入ったのか、

タスケテ欲しい、と。

「助けて欲しいのか?」

「タタ、タスケテクダサイマセ~、タタ・・」

「では、今から我の聞くことに全て応えるか?」

「コココ、こたえるもナニも、ナナ、ナニをわたしはこたえたらいいのでしょうか?」

「ナニではない。我が聞くことに応えればいいのだ、いいか!」

「ナ、ナニカ分かりませんが、ナンカおっしゃってみてくださいませ。応えられるものに対しては応えますから」

「よし、分かった。では応えると言うことだな」

「わわ、分かりました、あっあ~、ちょっと、ちょっと待ってくださいよ~~」

「よし、待ってやる!」

まだ、念が効いているのか、ヘトヘトになっている。

そこで、少し休憩だ。

そして、

「おい、もう大丈夫か」

と訊く。

すると、

「ははい、もう大丈夫でございますよ。あ、あなた様、どちらにいらっしゃるのでしょうか?」

怨霊からすると、私の声だけが頭の中でガンガン響くように聞こえている。

故に私の存在が分からないのだ。

「お前には我の姿が分からないのか?」

「いえ、分かりませんが、私の頭の上に光がなんかまぶしくて、眩しくて」

「その光が我じゃ」

「えっ?あ、あなた様、オヒカリ様でございますか」

「そうじゃ、オヒカリじゃ」

「さ、さよう、かか、カミサマではございませんか」

「そうじゃ、神じゃ」

「うっ!ううう、お、恐れ多くも神様が、わ、わたしにナンのご用が、お、おありでしょうか?」

「ナンの用ではない。只野オトコを呼ぶとお前が出てきたのだろう」

「さようで?あっ、ささ、さようで、さようでございます」

「そうだろう。お前に用があるのではないのじゃ」

「そうですか、私を呼んだ訳じゃないのに、ナナナ、ナンナノカ?」

「何の用があるのではなく、お前に聞きたいことがあるだけなのだ」

「あっ、ささ、さようでございますか。か、神様なんでもお聞きくださいませ。何でも、私素直にお話致しますから」

「よし、ではこの男、只野オトコは前世では何をしていたのだ」
 
次回続く