神麗 魂の 導き神

 宇宙総帥アリヒト



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・・・皆恐れおののいていたんですヨ」

と云う。

続き

ここで叔母さんに調理に興味はございますか?

とお伺いする?

なぜ、そのようなことをお聞きしたか、と云うと、怨霊の云っている事に間違いがないか、を確かめる為。

すると、しばし考えた末、

<調理にはあまり興味はありません>

との事。

怨霊に、

「調理にはあまり関心がないと言っているじゃないか、今聞いていたか」

と追求する。



「それは、そうじゃないですか・・・皆にやらせていたんだから・・・自分じゃ何もやっていないんですヨ・・・料理長なんか指図するだけですヨ・・・ちょっとやってきては味見するだけで、なんだこれは!なんかこんなもの!と、それはもう本当にニンゲンに言う言葉じゃないですヨ、犬畜生にいうのと同じですよ。だから本人は料理なんか一つもつくらなかったんですヨ・・・皆にやらせて命令ですよ命令。だからすごいんですよ・・・皆恐れおののいて、これに反発できなかったんですよ」

「さようか、ならば命令するのが上手いという事か」

「うまいんじゃないんですよ。感情の赴くままですヨ・・・もう、一度云ったら絶対引かないですネ・・・世の中にこんな女がおるんか!というぐらい本当に強い・・・もう本当に!」
 
そうか、ではお前は何をしていたのだ。仕事だ」

「私もお城に居ました。私はお膳を運ぶ立場だったのですネ・・・私はお殿様に対してお膳を運ぶ立場だったので皆に尊敬されておりました・・・」

「ではなぜ、この後藤を知っているのだ」

「ただ、あのう~、調理する場所が近かったからですネ、私はお殿様のお膳を下げたら後はあんまり忙しくはないんですヨ。だから、いつも賄いのほうに行っていたんですヨ、そこでそのー、ウワー、凄いな!・・・と言うのがあったんですネー」

という。

そこで叔母さんに、前世では物凄く性格が強かったといってますね、と。

すると、

<性格的には強いんですよね・・・>

と、

やはり、今生でも前世と同じように性格は強いようだ。

前世では誰も近づけないほど強かった、と云うのだから。

<だから、小っさい頃助けに行きよったんかな。弟が泣いて帰ってきたら、あんた誰に泣かされたんかい!>

と云って、文句を云いに行っていたと云っていた。

先ほど、50歳の若さでお亡くなりになられた弟さんを呼び出した時に。

「喧嘩をしたら良く助けてくれた」

と云っていた事を思い出したのか。

さらに怨霊は、

「性格が強いと言うよりも、もう勝てないですネ、本当にヤクザですネ・・・凄い。もうどんな所でも、斬った張ったという所でも乗り込んで行ってましたからネ、凄いですよ。怖くはないんか?と云っても”やかましい、怖いことあるか!!”私に向かってくるなら誰でも来い!”と。だからヤクザでも、これには取り合ったらいかんなーと言う雰囲気がありましたネー・・・」

「では、何でお前はとり憑いたのだ」

「それはですね、料理や部下の事で揉めたんですネ。そしたら、こいつは気違いじゃないかというぐらい、物を平気で投げるんですよ。私は男ですからネ・・・皆の前で”こら!!”と云うわけにはいかんです。自分の女房ならいいですけどネ。人前でいくら女がギャンギャン云ったからといっていえないですョ。こいつ強いんです、力が。物凄い…私ネ殴られたんですよ・・・棍棒ですョ!棍棒!もう痛いのなんのちゅうか、本当に棍棒で殴られて、こいつ女なんか!?本当に?と、力が強くて棍棒で殴られて暫く失神して休んでいたんです。そしたらこれはあろう事か、私の上司に、”あの馬鹿者がなんで休んでいるか知っているんか”と上司に喰ってかかったんですよ。私は棍棒で殴られて城に出られなかったんですよ?それをまた、因縁つけて”でてこんか!”と、もうこんなおなごが居るんかい、ちゅうぐらいですよ。私は上司から、お前どうしたんか?あいつにとりあって、と云われて、皆あいつを怖がって取り合わないんですよ。で私は頭が痛かったけどなんとか城に上がったんです。そしたらこいつ凄いんですョ、完璧に私を馬鹿にして、土下座せ!!ちゅんですよ・・・そんな事できないですよ。土下座なんか・・・そしたらこいつ上司に、お前の部下は土下座もできんのか。よし!そんならお前が土下座せ!ちゅうて上司に責任をなすりつけたんですよ・・・もう大変ですよ。そうしたら上司から、お前のために恥をかいた。どうしてくれるんか?と、私云われましたョ・・・どうしてくれるんか、と云われてもどうも返事ができないですよ。だから、私どうしたらいいですか?と聞いたらたら、腹切れ腹切れと、皆が言うんですよ。お前腹切らんとしょうがねえわい。というんですよ・・・私はなんであんな女のために腹を切らんといかんのか、お殿様のためなら仕方がないが、と上司に言うと、無視、皆無視するんですよ・・・おはようございま~すと云っても無視ですよ・・・でしょうがないから後藤のところに行き、おはようございまーす。と云ってもこいつも無視、皆から無視されると仕事がなくなるんですネーそして、私病気になったんですネ、もうノイローゼになって、そして自害したんですネ・・・」

「なに、自害?どのような死に方をしたのだ」 

「いや、今思い出しても気持ちが悪い・・・」

「なに毒を飲んだのか」

「毒を飲んだと云うよりも・・・いやぁーやめて下さい・・・やめてください・・・」

「よし分かった、それ以上は聞かないようにしょう」

次回続く