神麗 魂の 導き神

 宇宙総帥アリヒト



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・・・それが顕在意識なのか、と。

続き

真っ暗闇の中をさ迷っていると云っていた弟さんをこのまま放置しておく事は出来ない。

自力では故郷に帰る事は出来ないのだ。

弟さんに、

「上にあげてやるから私の手を伝ってあがりなさい」

と左手を上にあげ右手は下げた。(当時は、こんな上げ方をしていた)

すると、

「ありがとう御座いました。ありがとう御座いました」

とお礼の言葉を繰り返し上に昇っていった。

気に掛かるとは”地獄へと落ちた弟”の事だったのだ。

兄弟愛、以心伝心とはこのような言葉を指すのだろう。

数分後、弟さんは間違いなく上にあがっているのか確認のため再び呼び出す。

すると、入って来た弟さんは、大喜びで、

「凄い、わーいっぱい人がいるわー!!」

と故郷の人の多さに驚いていた。

故郷のメイン通りは、ヒトが多く混雑している。

もうこれで一安心だ。

闇の中をさ迷っていた弟さんだが、いずれご先祖さんの棲むイエにたどり着く事だろう。

弟さんが去った後、暫くは生前元気だった頃の弟さんの話で盛り上がっていた。

が、ご姉妹の近況について話し合っているうちに、妹さんの娘さんが数年前17歳の若さでガンで亡くなった事や、その後を追うように旦那さんの自殺、と不幸な出来事が続いた事にまで話が及んだ。
 
更に、ご相談者(昨日、化け物に憑かれていた方)の姉30代半ば、先ほどお話の途中で中断した方の、

「子供が欲しいのですが出来ないんですよ・・・前、一度妊娠したのですが流産してしまったのです」

というご相談の続きを始めよう。

”子供が欲しいのに出来ない”と切なる願いに希望を与えるが如しに。

しかし、このご相談に関して流産した原因にまで霊的世界が関わっているのだろうか?

と、初めてのケースに少々戸惑いを隠せない。

しかし、ご相談者のご質問には誠意を持って対応しなければならない。
 
それには、先ず、ご相談者の魂を私の中に呼び込み、魂に流産について関わりがあるのか、否かを直接問うてみることにする。

が、その前に、お姉さんは本当に子供が欲しいのか?

を確認してみなければ。

と云うことで、

『あなたは、本当にお子さんの誕生を願っていますか?』

との問いかけに、

『 はい、欲しいです』

と云う。
 
ならば姉の魂を呼び込み、今ご本人が言った事に間違いはないのか確かめてみることにしよう。

姉のお名前を呼ぶと魂はすぐさま入ってきた。

そこで、

「お前はコマチ(仮名)の魂に間違いないか?」

「はい、間違いないです・・・・」  

「ではそなたに聞くが、前回流産したことや妊娠についてそなたは関わりはあるのか。それに前世の夫婦生活等を聞きたい、よいか?」

当時は、前世の因縁、怨霊については全く知識がなかった。

だから、魂が話すことを一方的に真に受けていた。

「はい、私は前世では子供が生まれるでは大変幸せに暮らしておりました・・・」
 
「さようか。では旦那さんはどのような方だったのか?」

「優しい理想の夫でした・・・顔は華奢ですが体つきはがっちりしてました・・・。」

さも、魂が喋っているようだが、実際は怨霊が話しているのでは、と思われる。

次回続く