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今回のご相談者は神戸市にお住いの59才になられる既婚男性について奥様からのご相談依頼である。
この奥様は以前当方で電話除霊をされた方である。
ご相談内容は、主人に憑いている霊が私に作用を起こしているのではないか、と云うことなのだ。
と云うのも、人に憑いている霊が周りの人にも影響を与える、と以前記載していたことがある。
故に、それを読まれた、か否かは定かではないが不安にかられてのご依頼のようである。
さて、愈々今回も一人二役での開幕だ。
で今回は何に化けて怨霊を騙すか?
は、あとのお楽しみ!
という事で、始まり始まり~
「牛塚卓司(仮名)入って来い」
と呼ぶと同時に私の中に吸い込まれるようにして入っていた。
「お前は、牛塚卓司ではないな?」
と訊くが
「・・・・・・・?」
返事はない。
「お前、返事をしないととり憑くぞ!」
とり憑くと云えば、これまでの怨霊はみな、即反応をしめしていた。
「ナニ!と、とり憑く?」
これも同じだ。
「そうじゃー、とり憑いていいのか?」
「とと、ちょっと待ってくれ!とり憑くとはダレにとり憑くと云っているのだ?」
「それは、お前だろう」
「イヤイヤ、お前とは、オマエ!ワシを知っているのか?」
「知っているとは言っても、お前は牛塚卓司にとり憑いているヤツだろう」
「ううううん、た、確かにそうじゃ!だからと云ってなんでお前がワシにとり憑くのか?」
「牛塚卓司にとり憑こうと思っていたらお前がとり憑いていたから、だから今度はお前にとり憑こうと思ったのだ」
「いーいい。やめてくれやめてくれ!と、とり憑くのはやめてくれ!気持ちがワリー」
「ワシャーとり憑かれたら何にもできなくなるじゃないか」
「そらーそうだろう。お前だって牛塚卓司にとり憑いて、卓司が何もできないようにしているのだろう」
「それは、ある程度させている」
「ところで、お前は前世では何をしていたのだ?」
「お前、前世と云うが、お前、コラー!何モノか言ってみろー!」
「ワシヤー犬じゃ、犬」
「イ、イイイイイ、、、、、」
「どうしたのだ?ビックリしたのか?」
「イヤイヤ、ちょっと待てちょっと待て!ワシをバカにしとる!いい加減にシトケヨー!オマエ!イヌがお前、人間の言葉が喋れるのか?」
「ニンゲンの言葉?ワシヤーのう犬の神なのじゃー!」
「イイ、イヌの神?そんなバカな!バカなことがあるか!」
「お前、そんな馬鹿ななどと云っているとワシたちのように舌を長くしてやるぞ!舌よ伸びろー」
舌よ伸びろ、と云ったら本当に怨霊の舌が伸びるのだ。
嘘のようだが、これも事実。
まぁ、嘘か本当か、と云うより、怨霊と話していること自体が奇跡なのだ。
「ウワァーシタガ、シタガ、シタガ、シシシなんか舌がだんだんノビテーシタガノビテー」
「どうだ?舌が伸びて喋りにくくなっただろう」
「シシシシ、ヤメテヤメテ、、、、」
「よし、ヤメテやる」
「ウウウウウウ、なんかビックリしたー!舌が急にベローンと長くなって」
「今度は耳を立ててやろうかのうー」
「ミミ?ウワーーーーーミミガミミガ、飛ぶ!耳がミミガ尖がって来た!やめてやめて、ヤメテー」
「どうだ。お前まだワシをバカにするのか?」
「バ、バカニ????ホントに、ホントにオイヌの神様でございますか?」
「そうじゃー、ワシヤ犬神じゃー!」
「い、いぬ神様でございますか」
「そうじゃー。まだ色々言うと今度は顔をイヌのようにするぞ」
「ややや、やめてください。そ、そんな口が飛び出たら、もう世間のヒトから笑われますから」
「お前、世間の人から笑われると云うが、そこは真っ暗だから誰からも顔を見られることはないだろう」
「いや、顔は視えないでもね、ここは真暗でもね、雰囲気で分かるんですよ。そのニンゲンの姿なんかが」
「雰囲気?あ、ところでお前に聞きたいのだがなー。お前たちは汗はかくのか?汗」
これは、以前から訊きたかったことなのだ。
「あ、アセでございますか?」
「そうだ。汗はかくのか?」
「アセは、私汗っかきですから良く汗はかきますねー」
怨霊たちが小便をすると云うのは以前から訊いていたが、アセについては疑問だった。
要するに、幽霊が汗をかくと云うのだ。
「そうかぁ、ではお前は夏に死んだのか?」
暑いときに死ぬと、死後も暑いままなのだ。
「うん?夏に死んだのですが、オイヌ様は色々詳しいですね」
「当たり前だ!ワシヤー犬神だから、お前たちのことはいつも視ているのだ。どんなことをしているなどとなー」
「ささ、さようでございますか?いやービックリしたー。い、イヌカミ様が私に話しかけられるとはビックリしています」
「ホントは、お前のようなヤツに話しかけたくはなかったのだ。牛塚卓也にとり憑こうと思っていたら、お前が憑いていたから、しょうがなくお前にとり憑こうと思ったのだ」
「イヤ、やめてください。やめてください!私、とり憑かれるのが一番イヤでございますから」
「ところで、お前は牛塚卓也とはどういう関係なのだ?」
「私、コイツと同じ、やっぱしあのう侍だったんですよ」
「なに、お前は侍だったのか」
「さようでございます」
「では、石塚卓也も侍だったのか?」
「さようでございます。侍でございました」
「では、お前は石塚卓也のことは良く知っているのか?」
「わりと知っている方だと思いますけど」
「では、性格を言うがいい。石塚卓也の。それにお前がとり憑いている理由が知りたいのだ。だから、まず性格を言うがいい」
「セイカクでございますか?性格はこれね、普段はわりとおとなしいのですがね、だけどんw-ちょっと怒ったらもう牛みたいなヤツなんですよ。グワー!!と云ったら力が強いのなんなの凄いんですよ、コイツ」
「そうか、そんなに力が強いのか?では、身体が大きかったのか」
「うん、身体はね、それほど大きくはないんですが筋肉質なんですよ。あたまからドーーーーーンとぶっつかってくるんですよ。そーらもうーイノシシみたいなヤツです。凄いんですよ。怒ったら」
「そうか。では、今生でも凄いのか?」
「イヤ、今生ではね、女のように弱くさせたんですよ」
「女のように弱くさせたと云うのか?」
「さようでございます。前世のように、やっぱねー強くないんでよ。もう弱くしているんですよ。だから、要するにもう精神状態が弱いですね。精神状態が今、ホントに弱いですね。前世と比べたら月とすっぽんですよ」
「で性格的には普段はおとなしいのか?」
「うん、まぁ普段はおとなしかったですねー。怒ったときは激しかったですがねー」
「その他、どんな性格だったのか?云ってみろ」
「まぁ、その他と云ったら、そうですねー、この男は几帳面だったですねー。いっつもこうやっぱー武士ですから裃とか付けてお城にあがるんですけど、いつもやっぱーピシーッとしていましたねー」
「几帳面だったと云うことか?」
「さ、さようです。物凄く几帳面ですねー。そして、コイツねー、あのう字が物凄くうまかったですねー。もう字がもう達筆だったですよ」
「そうか、達筆だったのか?」
「さようでございます」
「では、几帳面で字が達筆で、喧嘩したら物凄く強いと云うことだな」
「さようでございます」
「では、顔の感じはどうなのだ?」
「顔はこれね、顔はやっぱー。あのーその前に身体はごっついけどね、顔はそんなにごっつくないんですよ。まぁわりと四角張った顔になっていますけど」
「顔は四角ばっているのか?」
「さようでございます」
「では、ちょっと待っておれ」
「分かりました」
オシャレな町、神戸にお住いの奥様に、
前世のご主人様について、をお聞きして如何でしょうか?
と確認する。
>牛塚さん、今、ご主人様のことを話していましたが、お聞きして如何でしょうか?<
<・・・殆ど合っています>
「おい、もう一度でてくるがいい」
「なんでしょうか?オイヌ様、どなた様とお話したんですか?」
「いや、どなたと云うよりな、ワシャ神だから人間の頭の中で話すことができるのだ。石塚卓也には女房がいるだろう」
「女房がいますねー」
「ところで、お前は石塚卓也の女房の中にも入ったりしているのではないか?」
「女房に私が入るんですか?」
「そうだ」
「入って何かしているだろう」
「あ!イヌ神様、そんなことまで知っているんですか?」
「そうだ。知っているのだ。お前、女房に入って何かしているだろう」
「さようでございますさようでございます」
「でお前は女房の身体を抱いているのではないか?」
「イイヤ、イヤイヤ!イヌカミ様、なんでそんなこと知っているのですか?」
「ワシァーなーお前たちがしていることは全て見えているのだ」
「さようでございますか?」
「お前は、そっちから人間界の女房の身体を抱いているだろう」
「あ!さようでございますさようでございます。わ、私が抱いたらコイツね、身体を悪くするんですよ」
「なに、身体を悪くすると云うのか?それは、なぜだ?」
「イヤ、私ね、しつこいから身体中を舐めまわして、もうホントに自分のモノを入れてするもんですからね、コイツやっぱーすぐ悪くなるんですよ」
「お前が抱くと身体を悪くすると云うのか?」
「さようでございます」
「ところで、この石塚卓也の女房はどんな感じの顔なのだ?」
「うん、顔これねーベッピンさんですよ。人間界の顔は私いつも視ているけどベッピンさんですねー」
「そうかベッピンなのか?」
次回続く
最後までお読みいただきありがとうございました。