2021年2月発行

コロナ禍になってからの2020年9月から
この物語は始まるが
キーワードは 1995年の阪神淡路大震災である。

当時も今も フリーの雑誌記者である主人公の
取材の様子が 当時の大事件を背景に綴られていく。

私も生きて来た時代の出来事であり
阪神大震災は 私の住む町も被災地となったので
興味深く読み進めていった。

主人公は東京在住で
震災直後の神戸に取材に来て
焼け跡に佇む女性を目にする。

彼女の父親は震災時に亡くなっていたが
刃物でも刺し傷があった。
彼女は父親に苦しめられてきたので
彼女の犯罪だったのか?

色々な事件を取材しながらも
ずっと気にし続ける。
そして 再び出会いがあり。。。

事件の当事者でもなく 刑事でもないので
事件や取材そのものは ぼんやりと描かれているように感じた。

携帯電話もパソコンも普及していない日々
取材のスピード感に欠けるからかもしれない。