20歳の頃
井上ひさしの作品に はまった。
会社の先輩のお勧めで読み始めたのだった。
神戸であった講演会にも行き サインと握手をしてもらった。

あの頃 笑い転げた小説を
最近読み返したら そんなでもなかったのが
少し哀しかった。

この作品は2016年に出版された文庫版だが
書かれたのは 昭和48年~51年で 単行本になったのは 昭和52年である。
その後講談社文庫で 同じタイトルのが昭和54年に発売され この本は
それを底本としている。


井上ひさしの テレビ台本の有名なのは
「ひょっこりひょうたん島」だが その執筆当時の様子が 詳しく書かれている。
山元護久という人との共同作品で 仕事場は たいてい 喫茶店の片隅だったようだ。
しばらくは NHKのビルに こっそりと暮らしていたともいう。
オペラ座の怪人ならぬ NHKの怪人である(笑)

のんびりおおらかだった NHKでの仕事ぶりが
楽しく描かれている。
なんせ テレビ放送は 私の生まれた頃にスタートしたのだから
この当時でも 手探りで 番組手作りの時代だったのだろう。