平成13年に出版された文庫版「平成お徒歩日記」から
四半世紀を経て新たな書下ろし作品も加えて
令和元年に「ほのぼのお徒歩日記」という
タイトルで出版されたものです。
宮部さんは 小説以外の作品を ほとんど書いていないという。
以前 同じようなお江戸探索エッセイを読んだことはあるのだけれど
東京をあまり知らない私には ちょっと馴染めない内容だったが
この作品は 現在の地図に昔の屋敷跡なども 追加されて表示されていて
とても楽しく読めた。
江戸時代の有名な事件・出来事のあった場所を歩いてたどるという趣向で
宮部さんお一人ではなく 出版社の担当者・カメラマンなど 男性が
ぞろぞろ一緒に歩かれていたようだ。 そのやり取りも とても楽しい。
宮部さんの作品は デビューされた頃から愛読しているが
その知識の豊富さと 文章や筋の展開の見事さに 圧倒されてばかりなので
さぞかし ご本人も 理知的で 正論ばかり述べる方かと思いきや
この当時はまだ35歳位のせいもあるけれど とっても自然でかわいい方のようだ。
取り上げられている出来事は。。。
*真夏の忠臣蔵 ことを終えて 泉岳寺に向かう道中を歩く
*罪人は季節を選べぬ引っ越し 罪人の引き回された道中を歩く
*関所破りで七曲り 小田原から箱根の関所へ
*桜田門は遠かった 皇居一周
*流人暮らしでアロハオエ 八丈島で 流人気分
*七不思議で七転八倒 本所深川
*半七捕物帳「津の国屋」を歩く 浅草~神田~赤阪
どの企画も夏の盛りと 寒い師走と なっているので
歩くのは大変そうだ。 すぐ 安易なルーとを取ろうとしたり
その後の 酒盛りや ご馳走が楽しみ~という ご本人たちが楽しめる企画だったようだ。
どの題材も 私が日頃 疑問に思っている内容と重なっていて
興味深かった。
