テーマは「明治神宮造営」
主人公は 東都タイムスという三流新聞の記者・瀬尾亮一。
新聞社内の同僚や社主兼主筆の武藤とのやり取りがメインか
明治から大正への大きな歴史のうねりが本流なのか?
私は明治神宮に参拝したことはない。
明治天皇が祀られていると知ったのも 大人になってからで
馴染みのない場所である。
だが この作品を読んで 明治天皇の墓が京都に作られた意味や
それに対する東京の反応など 興味深い内容であった。
そして関西ではよく目にする 神社の森=杉などの針葉樹が
東京の地には適さないということも知った。
それゆえに 計画は難航し 多くの樹木が全国から届けられた苗木で
成り立っているということも。
私はいつも疑問に思っていることがある。
明治天皇は 京都で生まれお育ちになった。
公家たちに囲まれ 京都弁で話されていたことと思うし
人前にも姿を見せることも ほとんどなかったのだと思われる。
それが 世の中が突然変化し 東京へ行かれ
不安定な政治の下に 頼りにしていた政治家が 倒れ
どんな想いをされたのだろう~
その疑問が ここでも書かれていて 昔宮中に使えていた女官の
話として 書かれていることも興味深かった。
