巻頭に 断り書きが書かれている。
「本書は事実に基づく物語である。
登場人物や団体などについてはモデルが実在する。
ただし ストーリーは実際にあった話をもとに創作している・・・」
作者が どうしても書かせてほしいと出版社に頼み込んだだけあって
てんやわんやの アイドル誕生までのプロセスは 説得力がある。
地元では 押しが強く 係わり合いにならないほうが良い~と
言われている(それでも 人望はあるらしい) サトケンこと里中健太が
素人の少女達を集めて気仙沼のアイドルグループを作ろうとする。
東京で10年間音楽の道で頑張ったが 夢破れ 地元で写真屋をしている
春日は 彼に振り回されながらも 作曲以外にも あれこれ 手伝っていくはめに陥る。
震災以降高校に行かなくなった 詩織と この春日が 交代で語り手となっていく。
指導者も レッスン場も 衣装も ほとんどゼロの状態から
ドタバタ もがきながら 舞台をこなしていく様子が 描かれていく。
率いる方も素人という風変わりな アイドルグループの活動記録を
なかなか 楽しく興味深く読むことができた。
